任意のウィンドウ上にメモ書きできるソフト。好みのアニメーションGIFと壁紙とを組み合わせて“動く壁紙”も作成できる。「Memo Painter」は、ユーザの指定したウィンドウ上に手書き文字を書いたり、テキストを描画したりできる“メモ”ソフト。直線や矢印、楕円、四角形を使うこともでき、色や透明度、線の太さ、線種なども自由に変更できる。登録した図形・画像をスタンプとして貼り付けることも可能。書いたメモ(全体または一部)は、画像ファイルとして出力したり、クリップボードに転送したりでき、「気になる情報が表示されたウィンドウに自分のひと言を添え、添付画像として知人にメールで送信する」といったことを簡単に行える。デスクトップ全体をキャンバスにすることも可能だ(デスクトップボード)。
起動すると、アクティブウィンドウのタイトルバー右側に「Memo Painter」のパレットアイコンが表示される。パレットアイコンをクリックするか【F4】キーを押下すると「Memo Painter」本体画面が表示され、当該ウィンドウを対象にメモ書きできるようになる。メモ書きを開始すると、対象ウィンドウに対する通常の操作は(基本的に)行えなくなり、描画用のキャンバスとして機能する。
描画に利用できる図形は、フリーハンドによる曲線のほか、直線、矢印、両矢印、楕円、四角形、角丸長方形、吹き出しと豊富。好みの図形や画像をスタンプとして使ったり、キーボードから入力したテキストを描画したりもできる。フリーハンドによる曲線描画以外は、図形を確定するまではフローティング状態となり、いったん配置した図形の位置を移動させたり、サイズを変更したりすることが可能。回転も自由に行える。テキスト描画も同様で、フォントや文字色の変更、テキストブロックの回転も可能だ。
透明度を指定することも可能。半透明の描画色を指定すれば、図形を透かして下地が見えるため、説明用の画像などを作成する際に便利。マーカー機能により、蛍光ペンのような効果も容易に得ることができる。
メモ書きが終了すると、メモとして入力した内容は消去され、対象ウィンドウの操作は通常どおり行えるようになる。作成したメモは、名前を付けて画像ファイルで保存することが可能。BMP/JPEG/PNG形式で出力できる。
さらに、最大5個までのアニメーションGIFを表示させることもできる。特定ウィンドウの操作を阻害せず、「ウィンドウ内の任意位置にアニメーションGIFを表示し続けるツール」として使える。アニメーションGIFは、常に前面に表示させることも、背面に回すことも可能。アニメーションGIFの表示位置を動かすこともでき、例えば「Windows上を歩き回るアニメーションGIFの動物アイコン」といったことを実現できる。
アニメーションGIFは、Windowsの壁紙設定と連動させることが可能。特定の壁紙が表示されたときに限り、特定のアニメーションGIFを表示させることができ、壁紙の雰囲気にマッチしたアニメーションGIFを簡単に追加できる。
オプション設定では、
- メモの保存先フォルダ
- PNG/JPEGで保存するときの圧縮率
- メモ書き時マウスホイール回転で縦スクロールする
- メモ書き時対象ウィンドウを操作してもメモはクリアしない
などを指定できるようになっている。