想定プレイ時間が1時間程度のシンプルな短編ファンタジーRPG。町での散策と住人たちとの会話が重視されていることが特徴だが、ほとんどの町人には2パターンのセリフが用意されている。機会があれば、積極的に話しかけよう。会話をすると得をすることも多い。主人公をはじめとした何人かのキャラクタには立ち絵が用意されている。立ち絵イラストの色っぽさも「あるひぐらし」の魅力のひとつだ。主人公の衣装を変更すると、歩行グラフィックやメニューのイラストも変わる着せ替え機能があるのもうれしい。
戦闘はシンボルエンカウントにより発生するが、シンボルの移動は決して速くはなく、追跡もしてこない。移動せず、道を塞いでいるシンボルとラスボス以外との戦闘は、回避しようと思えば回避できる。通常の戦闘は、装備さえ充実していれば苦労することはないだろう。装備に必要なお金は、戦わなくても手に入れることができる。
ラスボスとの戦闘は──運にも左右されるが──装備を揃えた上でパターンを覚え、何度かリトライを繰り返せば勝てるだろう。
3種類のエンディングのうち、エンディング1と2は普通にプレイしていれば達成できると思われるが、エンディング3は条件がちょっと込み入っている。詰まってしまった場合は、同梱の攻略テキストが助けになる。
(秋山 俊)