高い操作性を追求した、誰にでもわかりやすいはがき・年賀状作成ソフト。ユーザの“やりたいこと”から操作をサポートする「ナビ」機能などで、はじめてでも戸惑わずに使うことができる。「筆ぐるめ」は、少ない手間ではがきのレイアウトを完成できる「かんたん」モードなどにより、はじめてでも直感的に操作できる“定番”はがき作成・印刷ソフト。年賀状や暑中見舞い、寒中見舞い、慶弔のあいさつや案内状といった、はがきを作成できるのはもちろん、宛名のタックシールや宛名入りの封筒、名刺、シールなど、名前の入ったさまざまなグッズの作成にも利用できる。新バージョン「24」では、クラウド対応がより一層強化され、作成したレイアウト(うら面デザイン)をクラウドに保存できるようになったほか、クラウドに保存した住所録を複数のパソコンから同時に閲覧・編集・更新することもできるようになった。さらに、ユーザによく使われている素材がリストアップされる「素材ランキング」機能が追加され、人気の素材を簡単に見つけることができる。印刷画面は見やすく、大きくなり、さらに使いやすさが向上。1ライセンスで5台までのパソコンにインストールできる。
メインの操作画面は「おもて(宛て名)」「うら(レイアウト)」の二つのタブ画面で構成され、それぞれの画面上部には、
- 【おもて】住所録、宛て名、差出人、フォント、印刷・メール
- 【うら】レイアウト、背景、写真、イラスト、文字、印刷
のツールボタンが並ぶ。作業ステップを把握しやすく、ボタンの順番に進めれば、はがきの印刷までが完了するようになっている。作業ステップごとに“ユーザが行うべき操作”をサポートしてくれる「ナビ」機能では、ユーザがナビウィンドウで「やりたいこと」を選ぶと、操作の流れを示したガイド画面が表示され、マウスカーソルが自動で操作ボタンに移動して、次の操作を示してくれる。
住所録には、自宅・会社のデータを個別に登録することが可能。入力はカード形式の画面で、一名ずつ順に登録することができる。リスト形式で表示・編集することも可能。カード/リストいずれの形式でも、受け取ったはがきを見ながら新しい人を登録したり、変更があった人のデータを編集したりできる。登録できるのは、氏名、郵便番号、住所、所属、役職、連絡先の電話、FAX、携帯電話、電子メールなど。「宛名専用」タブ画面を使えば、おもて(宛名)面に記載される内容のみに絞って入力することができる。
宛名データが入力されると、リアルタイムでおもて(宛て名)のプレビューに反映される。文字は、ユーザが特に意識することなく、「住所」「氏名」それぞれの文字数で自動的に配置される。プレビューで確認の上、必要であれば、フォントやサイズを変更したり、位置を調整したりすればよい。
うら面のレイアウトでは、選択した基本テンプレートに、写真やイラストを追加するなど、わずかなアレンジを施すだけで、見栄えのするはがきを作成することが可能。完成版に近いテンプレートを利用すれば、印刷するだけではがきができあがる。テンプレートは「フォーマル」「和風」「スタイリッシュ」などのカテゴリーに分類され、送る相手や好みで選べるほか、キーワード検索で見つけることもできる。新バージョン「24」では、「筆ぐるめ」ユーザによるランキング機能が追加され、人気のテンプレートを簡単に抽出できるようになった。
かんたんモードのうち、「かんたん筆ぐるめ」は、操作手順を簡略化して手早く作れるモード。おもて(宛て名)面には、宛名および差出人の住所・氏名だけを入力すればよく、うら面でも選べるテンプレートが絞り込まれるなど、短時間で完成する。また「かんたん写真はがき」は、写真を決めてからレイアウトを選ぶモード。写真を指定した状態で、複数の候補から選択できる。
はがきで使う写真やイラストの画像補正機能も搭載する。豊富な機能が用意された本格的なもので、明るさ、彩度、明度、コントラスト、カラーバランス、アンシャープマスク、ぼかしなどを調整できるほか、エフェクト(モザイク、エンボス、ポスタライズ、セピアなど)を適用したり、回転・反転、トリミングを行ったりすることが可能。プレビューで確認しながら修正・加工できる。
遊び感覚で使えるデザインツールや本格的なペイントツールを備えていることも大きな特徴のひとつ。例えば、
- 【フォトコラージュ】写真をさまざまな形(チェッカー、モザイク、ランダム)に組み合わせて一枚にまとめる
- 【お絵かきデコモード】はがきの任意の場所に、ペンやスタンプ、テープといった装飾を加える
- 【openCanvas for 筆ぐるめ】フリーハンドの絵や文字ではがきを装飾できる
といったツールが同梱されている。作成したはがきは、自宅のプリンタを使って印刷できるのはもちろん、ネット印刷に発注することも可能。はがきの購入から投函までをパソコンから申し込める。そのほか、住所録に登録した相手にはがき(うら面または両面)のイメージをメールで送信したり、Facebookにアップロードしたりすることも可能だ。
住所録の宛名データを保護し、紛失や盗難から守るセキュリティ機能も充実。誰でも使える「かんたんバックアップ」では、住所録(FGA形式)、レイアウト(FGL形式)、差出人情報(FGS形式)のファイルを、それぞれ一括して外部ストレージやUSBメモリなどにバックアップできる。宛名データは暗号化保存され、16文字以内のパスワードで保護される。