ソフトを開発しようと思った動機、背景
私はこれまでいじくるつくーる」というソフトを作っておりました。長い年月を掛け、ユーザの要望を受け続けて機能追加した結果、機能の量が膨大となり、最新バージョンのWindowsでの動作検証を完了させる目処が立たなくなってしまいました。ところで、膨大な機能の量に対し、作者が実際に現在、必要としている機能はほんのわずかです。本来、フリーソフトの原点としては、開発者が自らのために役立つプログラムを作成し、それをほかの人にも使ってもらえるように、広く一般に公開するところにあると考えています。
しかし「いじくるつくーる」の場合、作者自身の必要性よりも、ユーザからの要望を優先して機能追加し続けてしまいました。その結果、「いじくるつくーる」は、最新バージョンのWindowsでの動作検証が不可能な規模の機能の量を持つソフトウェアに膨れあがってしまいました。
そこで、「いじくるつくーる」の失敗から学び、私の考えるフリーソフトの原点に回帰することを目標に、「いじくるつくーる」から、作者が現在必要としている機能だけを抽出した「Lite版」のソフトウェアを作成することにしました。
開発中に苦労した点
機能の量は、作者が現在必要としている機能に絞り込むという方針は決まっておりましたが、大幅に減らすにあたり、まさに「断捨離」のような想いで、徹底して削りました。
β版開発中に、ユーザからの機能復活要望がいくつかありましたが、まさに「断捨離」の「断」の想いでお断りしていったことが、苦労した点です。
ユーザにお勧めする使い方
「他の設定」タブの「Windowsをシャットダウンする」などの、シャットダウン・再起動・ログオフと、それらのショートカット作成のボタンは、主に作者が開発PCへ、リモートデスクトップ(RDP)でログオンしている場合に使う機能としています。なぜなら、リモートデスクトップで接続した場合、スタートメニューの「シャットダウン」が「切断」に変わってしまい、直感的な方法でシャットダウンしたり,再起動したりすることができなくなってしまうためです。
これからは、スマホやタブレットPCから、リモートデスクトップ接続(RDP)を私用してWindows PCへ繋いでリモート操作する機会が多くなると考えています。ぜひ、これらの機能を活用していただければと思います。
今後のバージョンアップ予定
いまのところ、バージョンアップの予定はありません。「いじくるつくーる」では、ユーザからの機能追加要望にともなってバージョンアップをしていくスタイルでした。本ソフトの場合は、作者が必要とする機能が増えたら機能追加となり、バージョンアップとなります。そのため、「いじくるLite」ではバージョンアップの間隔は長くなると考えています。
(INASOFT)