ソフト開発の経緯
愛用のゲームツールがフリゲコンテストを開催するにあたって、「コンテストに向けて数ヵ月ほどで開発できるゲームを作ろう」と思い立ったのが事のはじまりです。では、どのようなゲームが好まれ、多くの方の目にとまるだろうかと考えたとき、一番に思いついたのが「ホラーゲーム」でした。
当制作団体の結成当時より「ホラー要素のあるミステリーアドベンチャーゲームを制作したい」という目標がありました。また、「今後に向けてゲーム開発の視野を広げるため、それまでの作風と異なる『複雑なフラグ管理』や『三次元寄りの世界観』『ゲーム実況を想定した演出』など、新たなチャレンジをまとめて、ひとつの作品として出してみよう」という話から、このゲームを開発する運びとなりました。開発中に苦労した点
当団体にとってのチャレンジを詰め込むのにともない、数多くの慣れない作業が待ち構えていました。
ゲーム性のあるアドベンチャー要素はもとより、複雑なフラグ管理に四苦八苦したのが何よりの苦労点です。プレイヤーに謎を明かしてもらうミステリーアドベンチャーでは、開発側の想定を超える行動パターンがあることを意識していなかったのが反省点ですね。
またホラーというカテゴリを一から見直し、プレイヤーを驚かせる、いわゆる「ビックリポイント」や、古典ホラーに見られる「先の見えない道を行く緊張感」を取り入れることになりましたが、どの要素をいかなるタイミングで演出してゆくかにも頭を悩ませました。
開発の時間短縮も理由のひとつですが、普段シナリオを書き上げてから開発を開始するところを、素材収集を含むすべての作業を同時進行しております。そのため、各シーンができるごとに一〜二シーン戻ってテストプレイを行い、自分たちが物足りなさを感じたところに前述したホラー要素を入れたり、プレイヤーが「え?」と思うようなスパイスを入れたりすることが可能となりました。また、ゲームサイトでの攻略ヒントも充実させているため、詰みの状況でも無駄な時間を過ごさず、飽きない展開になっているかと思います。
オススメするユーザーは?
ゲームを開始してすぐは、スマホをいじる“ストーリーのない展開”ですが、話が進んでゆくにつれ、徐々に隠された物語が見えてきます。先の読めない構成、ミステリー性の強い作品を好まれる方には気に入っていただけると思います。ミステリーとホラーの配分は「7:3」ほどのため、ホラーを重視される方は物足りなさを感じてしまうかなと思います。
また今作は「ゲーム実況を想定したストーリー展開」を取り入れておりますので、実況動画・生放送をされている方にもオススメいたします。配信開始から1ヵ月経っておりませんが、すでに数多くの方に実況動画・生放送していただいています。
最後に
コンテストの締め切りまで3ヵ月という限られた制作期間での開発ではありましたが、多くの方に遊んでいただき、「楽しかった」「おもしろかった」「感動した」というお声をちょうだいでき、大変にうれしく思います。
(最後の最後のアレには賛否両論ありますが)きっと楽しんでいただけると思いますので、ぜひ、お暇なときに遊んでみてくださいね。
(ふしぎの国ねこ横町さん番地)