想定プレイ時間が1時間から4時間と、短時間で気軽にプレイできるファンタジーRPG。プレイ時間こそ短いが、それぞれのキャラの心情を描くシーンは数多く用意されている。ハルモニアとクラウスのやり取りもほのぼのとしており、掌編ドラマとして最後まで気持ちよく楽しむことができた。難易度は高くはない。ハルモニアの左腕が修理され、クラウスの防具が用意できるまでは、素材集めと資金稼ぎが必要だったが、それらが終了してからは、敵と適度に戦って経験値を稼ぎ、レベルアップさせるだけでサクサク進めることができた(もっとも道具屋が村にしか存在しないため、そうでなければ、いつまでたっても村から離れることができない)。
戦闘は、ハルモニアが人形のために頑丈で、左手が治ってからは攻撃も強力。クラウスは人間なので直接戦わせるには不向きというキャラ設定が楽しかった。
白い塔のさまざまな仕掛けは、ゲームを彩る適度なアクセントになっている。
(秋山 俊)