脅かし要素がギュッと凝縮された短編ホラーアドベンチャー。スマホをイメージしたインタフェースが効果的に活用されるなど、凝った演出が光る。友人と二人、深夜の校舎に忍び込んだ主人公は校内に閉じ込められ、恐怖の一夜を過ごす
「ワタシヲ赦サナイ」は、深夜の学校に忍び込んだ少女の“恐怖の一夜”を描いた短編アドベンチャーゲーム。校舎の中でいきなり姿を消した友人の行方は……? そして、主人公の少女が迎える結末は……?
ゲームの主人公は高校二年生の少女「相奈ユキ」。ある日ユキは、明日が提出期限のプリントを持って帰るのを忘れてしまい、友人の「片倉シホ」とともに深夜の学校に忍び込む。二人が通う学校は田舎の高校ということもあり、校舎に防犯設備は一切なかった。それどころか、玄関脇の窓のカギが壊れていることを知っている生徒は、いつでも入り放題の状態だった。
自分のクラスの教室がある2年校舎に侵入したユキは無事、問題のプリントを回収。あとは家に帰って徹夜でプリントを仕上げるだけ……という段になり、トイレに行ったシホが行方不明になってしまう。懸命にシホの行方を捜すユキの前に、次々と不気味な出来事が起こる……。
スマホ型メニューが随所で効果的に活用される演出が印象的
操作はキーボードで行う。【↑】/【↓】/【←】/【→】キーで主人公の移動。【Shift】キーを同時押下することにより、ダッシュすることもできる。【Z】キーでは目の前にある物を調べたり、操作したりすることが可能だ。
【X】キーではメニューを開ける。このメニューが「ワタシヲ赦サナイ」の大きな特徴。メニューを開くと画面左端にスマートフォンが表示され、画面上には「SAVE」「TALK」「CALL」「MEMO」の四つのアイコンがある。「SAVE(セーブ)」では文字通りセーブを行える。「MEMO(見つけたもの)」は、入手したアイテムが一覧表示される。「CALL(連絡先)」では、友人や家族に電話を掛けて連絡を取ることができる(実際に掛けることのできる場面と相手は限られる)。「TALK(トーク)」では、友人たちとのメッセージの履歴を確認することが可能。「CALL」と「TALK」が物語を進める上で重要な役割を果たす。