高度な知識がなくても簡単に操作できるインターネット接続速度改善ソフト。上級者であれば、設定状況を確認の上、細かく調整することも可能。「SpeedConnectインターネットアクセラレーター」は、ハードウェアの構成と通信環境を分析し、Windowsの設定を最適化して、最大限の回線速度を実現するソフト。OSの種類やネットワーク接続の方法などのさまざまな条件から、自動的に最適な設定に調整してくれる。(1)現在の設定の分析から(2)最適化、(3)変更の適用まで、操作はマウスクリックだけで完了。パソコンの再起動で変更した設定が適用され、接続速度が改善される。米・CBS Software社製「SpeedConnect Internet Accelerator」の日本語版。
使い方は簡単。「SpeedConnectインターネットアクセラレーター」を起動したら、まず「現在の設定を分析」ボタンをクリックする。画面には現在のネットワーク設定の内容が表示され、さらに「最適化レベル」もわかる(最適化レベルが良好であれば問題はないが、多くの場合は「低い」などと報告されるだろう)。
次に「最適化」ボタンをクリックすると、「現在の設定よりも高速化が可能な設定」が自動的に導き出され、画面に反映される。そして最後に「変更を適用」ボタンをクリックすればよい。パソコンの再起動後、最適な設定が適用され、ネット接続速度が改善される。
最適化により、ネット接続速度がどの程度改善されるかは環境によって異なる(米・CBS Software社の調査結果では、(1)ダイアルアップ接続、(2)ケーブルテレビインターネット、(3)無線LAN接続、(4)光ファイバー接続の順に改善度合いが高い。最も低い光ファイバー接続(フレッツ光)で9%、上から二番目のケーブルテレビでは25%の速度改善がみられたという)。
画面は「クイックオプティマイザ」「ネットワーク設定」「追加設定」の三つのパネルからなり、上級者であれば「ネットワーク設定」「追加設定」で詳細な設定を行うことも可能。「ネットワーク設定」では、MTU/TTL値を変更したり、TCP/IP経由のデータ受信間隔を変更したりできる。「追加設定」では、Internet Explorerでの単一サーバへの同時最大接続数などを変更できるようになっている。
最適化は一度適用してしまえば──ネットワーク接続環境が変わらない限りは──再度実行する必要はない。複数の接続環境を使い分けている場合には、それぞれの接続ごとに最適化することができる。