二つのスキャンエンジンや充実したデータベースなどでさまざまな脅威に対応するセキュリティ対策ソフト。シンプルなインタフェースで見やすく、使いやすい。他社製セキュリティ対策ソフトと併用することもできる。「IObit Malware Fighter PRO」は、ウイルスやスパイウェアなどのマルウェアによる被害からパソコンを守るセキュリティ対策ソフト。Webブラウザの設定保護機能や、ゼロデイアタックにも対応するDOG(Digital Original Gene:新しい帰納的なマルウェア検出法)機能なども備える。新バージョン「4」では、従来からのIObitアンチマルウェアエンジンに、第三者機関からも高い評価を得るBitdefenderアンチウイルスエンジンを追加搭載(Free版では利用できない)。二つのエンジンでより精度の高い検出・防御を実現する。スキャンキャッシュ機構を採用し、スキャン速度の大幅な改善も図られた。
ホーム画面には機能別の「スキャン」「ブラウザ保護」「セキュリティガード」「アクションセンター」の各ボタンを配置。必要な機能をすばやく呼び出すことができ、現在のパソコンの状況もひと目でわかる。ウイルスやマルウェアを検出する「スキャン」では「IObit Malware Fighter PRO」の画面から実行できる、
- システムの重要な部分だけを高速にチェックする「スマートスキャン」
- すべてのドライブをチェックする「フルスキャン」
- ユーザの指定したドライブ/フォルダをチェックする「カスタムスキャン」
のほかに、エクスプローラで選択したファイルをコンテキスト(右クリック)メニューからスキャンすることも可能。自動スキャンにも対応し、実行スケジュールやスキャン方法を指定できる。さらにZIP/RAR形式のアーカイブファイルをスキャンしたり、ファイルサイズや優先度(三段階)などを指定してスキャンしたりすることも可能。検出された脅威は自動的に隔離リストに登録され、削除や復元を行える。スキャン終了後に自動削除したり、パソコンをシャットダウンや再起動させたりすることも可能だ。
「ブラウザ保護」では、Webブラウザの設定を変更しようとするマルウェアをリアルタイムで検出・ブロックすることが可能。
- ホームページ保護(Webブラウザ起動時に表示されるホームページやデフォルト検索エンジンの書き換えを防止)
- トラッキング対策(Webブラウザを終了する際に有害なトラッキングデータを自動削除)
- DNS設定の保護(DNS設定の書き換えを防止。DNSのアドレスを任意に登録したり、GoogleやVerizonなどのDNSプロバイダを選択したりできる)
- プラグイン/ツールバークリーナー(IOBit Uninstaller(インストール時に選択できる付属アプリケーション)を使って、悪意のあるプラグインやツールバーをブラウザからアンインストール)
- ウェブサーフ保護(フィッシングサイトや有害サイトを検知し、アクセスをブロック)
といった機能を利用できる(機能によって対応するブラウザが異なる)。Webブラウザ以外のリアルタイム保護は「セキュリティガード」にまとめられ、
- ネットワークガード
- ファイルガード
- スタートアップガード
- Cookieガード
- セキュリティ強化
- プロセスガード
- USBガード
- 悪意のある挙動ガード
を個別にON/OFFすることが可能。「セキュリティ強化」にはさらに詳細設定があり、Windowsファイアウォール、リモートアシスタント、リモートデスクトップ、共有設定など、9項目のON/OFFを個別に選択できるようになっている。リアルタイム保護では、保護レベルを三段階から選択でき、検出時の対応は「自動処理」「通知」のいずれかを選べる。リアルタイム保護を一時的に停止することも可能だ。
そのほかにも、
- 緊急性の低い通知を控え、リソース消費を軽減する「サイレントモード」
- プログラムおよびデータベースの自動更新
- 疑わしいファイルをアップロードして、検査を依頼できる「クラウドセキュリティ」
など、多彩な機能を搭載する。