ソフトを開発しようと思った動機、背景
私は身体障がい者です。開発当時、障がい者支援施設に通っていたのですが、そこでは、障がい者の方たちが障がいを乗り越えてソフトウェアを使いこなし、Webサイト制作などの実績を挙げていました。ただ、通常のソフトウェアが使いづらいという部分はどうしてもありました。そこで、障がい者用とはいいませんが、使いやすいようにカスタマイズしたソフトウェアの開発に興味を持ちました。開発中に苦労した点
開発言語にC#を選んだのですが、あまり.NETのバックグラウンドの知識・ノウハウがなく、ほとんど素人の状態から作りはじめました。もともとVB 6.0のプログラム制作の経験はあったのですが、.NETの作りは難しかったです。例えば、IEコンポーネントの動作の調査ひとつをとっても、インターネットの情報をもとに実際に実装してみて、動作を検証して、取り入れてゆきました。時には海外サイトの情報を閲覧して、片言技術英語で情報を取得したこともあります。
ソフトウェアキーボードの実装ではWin32 APIが必要だったのですが、私にはWin32 APIについての知識がなく、またインターネット上でも──検索した時期の状況によったのかもしれませんが──なかなかWin32 APIの情報がなく、これも試行錯誤しました。
DBにはAccessを使用していますが、C#からAccessへアクセスするDAO(Data Access Object)のコードは、たまたまblog上で、詳しい方から教えていただきました。
こんな風に、ほぼ素人プログラマが、先達の方々の情報と知恵をいただいて、なんとかできたプログラムが「かなウェル」です。
ユーザにお勧めする使い方
ソフトウェアキーボードを出現させる方法は「クリック」「【Shift】キー+クリック」などで切り替えることができます。使いやすい方法を選択されてください。「お気に入り」はIEと共有していますので、お気に入りの管理はIEか「かなウェル」かのお好きな方で行っていただいてもかまいません。
まだまだ使いにくい個所も多いかと思いますが、今後改善してゆきたいと思っています。よろしければご感想や「こう作ってほしい」などの点がありましたら、作者までご連絡いただきますと幸いです。
今後のバージョンアップ予定
現在、「かなウェル」で使用しているIEコンポーネントのバージョンが古いため、これを更新する予定です。また、キーボードの操作性をもっと向上させ、キーボードのテーマカラーなども用意したいと思っています。かな漢字変換のスピードも改善する予定です。
(kabahandle)