“想い出”を“デジタル”化して管理するための“お片付け支援ソフト”。スマートフォンとパソコンを使って、書類や持ち物などの身の回りのものを整理できる。「想イデジタル 〜スマホでスキャン&ファイリング〜」は、写真や文書、名刺、書籍、想い出の品など、捨てるに捨てられないアイテムを写真としてパソコンに取り込み、整理・管理できるソフト。スマホのカメラで撮影すれば、自動でパソコンに転送される。取り込んだ写真にタグやメモを付けたり、グルーピングしたりすることも可能で、わかりやすく管理できる。取り込んだ写真のパスワード保護機能も備える。スマホのほか、TWAIN対応のスキャナなどからの取り込みにも対応する。
画像による情報整理ツールでは、画像の取り込みにイメージスキャナを用いる場合が多い。これに対して「想イデジタル」では、スマホ内蔵のカメラが使用するのが大きな特徴(スキャナからも取り込める)。例えば、写真をパソコンに取り込むには、対象の写真をスマホのカメラで撮影すればよい。撮影された“写真の写真”はWi-Fi経由でスマホからパソコンに自動転送される。ケーブル接続などの面倒な準備は不要だ。
撮影対象の写真をスマホのカメラにぴったり収まるようにする必要もない。写真の周りに余計なものが写り込んでいたり、写真が斜めになっていたりしても「想イデジタル」が自動的に写真の輪郭を検出して、余分な部分をカット。傾きも自動補正してくれる。一度に複数枚の写真を(一枚の写真として)撮影した場合でも、それぞれ別の写真として保存できる。必要に応じて画質を調整したり、印刷する際のDPI設定を行ったりすることも可能だ。
アイテムの大きさも気にしなくてよい。例えば、ポスターなどの大判原稿や観光地の案内看板(立体物)のようにイメージスキャナが使えないようなものでも、スマホで撮影して取り込むことができる。カメラでの撮影だと、撮影する方向によっては四角い物体にパースがついて台形や菱形に写ることもあるが、そうした場合でもまっすぐに補正できる。
スマホからパソコンへの転送には、無料のスマホアプリ「SMACom Wi-Fi写真転送(iOS用/Android用)」を使用する。あらかじめスマホ側でアプリを起動しておき、パソコンと接続しておけよい。スマホのカメラ以外にも、TWAIN対応のスキャナなどから画像を取り込むことができる。
取り込んだ写真は「想イデジタル」の画面で管理する。「想イデジタル」では、写真を管理・保存するために、
の三つのボックス(タブ画面)が用意され、ユーザが適宜、各ボックスに画像を振り分けて、整理できるようになっている。各ボックス内の写真には、コメントやタグなどを付加することが可能。付加したタグなどで写真を絞り込むこともできる。さらに、ボックス内で複数枚の写真を選択して「グルーピング」すれば、ひとまとめにして扱うことができる。複数枚の写真をひとつのPDF書類にすることも可能。ある程度分量のある文書を整理するのに便利だ。
クラウドとの連携にも対応する。Dropboxからの読み込み/書き出し、Evernoteへの書き出しが可能だ。