ユニークな構成のステージクリア型中編アドベンチャーRPG。キャラの育成やバトルを存分に楽しむことができる。突如、魔者の襲来を受けた魔法使いたちは、生き延びるために魔法を駆使して戦う
「ひびかけ色のキセキ」は「若い女性魔法使いを操作して魔者と戦う」という設定の中編ファンタジーアドベンチャーRPG。戦闘にはアクティブタイムバトル(ATB)システムを採用。能力の異なる6人のキャラクタからバトルに参加する3人を選び、魔法を駆使して戦ってゆく。マップの移動や資金稼ぎ、NPCとの会話などの要素は排除され、シナリオパートとキャラの育成、バトルにポイントが絞り込まれている。
物語は石造りの建物の中からはじまる。そこは世界で唯一の魔法学校の時計塔の中。非常時の防衛システムによって結界が発動し、偶然、塔の中にいた二人の女性が閉じ込められてしまった。すでに魔者と呼ばれるモンスターが塔の中に入り込み、生き延びるには魔法を使って魔者を倒すしかない。幸い、閉じ込められた女性の一人「リジェ」は教師で、優れた魔法使いでもあった。
リジェのアドバイスで、もう一人の少女「シイナ」も魔法を使えるようになる。力を合わせて戦う二人に救援の手が差し伸べられ、ほかの生存者や救援に訪れた軍人との合流を果たす。しかし、やがてリジェとシイナ、二人に合流した女性たちは大きな陰謀に巻き込まれてゆく……。
モンスターと戦う戦闘メンバーは最大3人
「リジェ」は、魔法学校の卒業生で冷気系統の魔術師。3年前に首席で卒業し、現在は田舎の学校で教師をしている。そのため魔法の指導がうまい。とある島の領主の娘でもある。
「シイナ」は、魔法学校の1年生。黒系統というレアな属性の持ち主で、リジェと出会うまでは有効なアドバイスをもらうことができず、魔法が使えなかった。魔法の自主稽古をしていて事件に巻き込まれる。
「ミシェル」は、2年生で生徒会長。非常な努力家。系統は白。ただし魔法はあまり得意ではなく、「ソラ」からは「頼りない上に臆病で生徒会長の器ではない」とさんざんな評価を受ける。
「ルネ」は、桜見物に来ていた風来の旅人。系統はなし。大食漢で、常にお腹を空かせている。興味があるのはもっぱら食べ物のこと。
「エリシャ」は、北の国境の砦を警備している軍隊長。系統は炎。ドラゴンを飼い、ドラゴンの背中に乗って空を飛ぶことができる。男前な性格で大酒飲み。
「ソラ」は、学校はじまって以来の天才魔法使いで、「魔法があれば何にでもなれる。何でもできる」と豪語していた。系統は雷。リジェ、エリシャとは魔法学校の同期。魔法学校の軍に入ってからは連絡が取れなくなっていた。
マップ移動や資金稼ぎ、情報収集など、時間のかかる要素を排除
ゲームの分類としてはファンタジーRPGだが、時間のかかる要素を極力排除した作りとなっており、プレイ感覚は独特。具体的には、マップ移動、資金稼ぎ、装備やアイテムの購入、アイテムでの回復、NPCとの会話などの要素が存在しない。プレイヤーが行うのは、
- イベントパートでの会話の送り
- キャンプメニューでのパーティ編成・強化・回復・セーブなどの操作
- バトルフェイズでの敵との戦闘
だけとシンプルにまとめられている。戦闘は、紫色のゲージ(APゲージ)がたまったキャラがアクションを起こせるようになるアクティブタイムバトル(ATB)システムを採用。さらに、APゲージがたまる途中で防御キーを押してゲージを止め、敵の攻撃を軽減できるリアルタイムガードシステムも用意されている。
戦闘はすべて魔法スキルを使って行う。スキルの強化は、戦闘で入手できるエナジーを割り振り、魔法レベルを上げることで行う。エナジーを再割り当てすることも可能。エナジーを無駄にすることなく、状況に応じて最も有効な魔法を強化できる。使用・強化する魔法は、あらかじめスキル画面でスキルスロットにセットしておく必要がある。使用できる魔法は、キャラクタのレベルが上がるごとに増えてゆく。