コンテキスト(右クリック)メニューに独自の機能を追加できるのに加え、ほかのアプリケーションが追加したコマンドや項目のカスタマイズも行えるという、二つの面を持つソフト。独自のビルトインコマンドだけでも30以上の機能があり、特に拡張リネームや拡張削除は、それだけで単独のプログラムとしてリリースされてもおかしくないくらいの機能を持つ。サブフォルダを作成して、ファイルをそちらへ一気に移動してしまうコマンドや、逆にサブフォルダから親フォルダへ移動して空になったサブフォルダを削除してしまうコマンドなど、ちょっとした小技もあり、かなり使いやすそうだ。
メニュー項目のカスタマイズについてもしっかりと配慮され、ほかのアプリケーションが追加したコマンドだけでなく、「FileMenu Tools」自身のビルトインコマンドもちゃんと無効化できる。ビルトインコマンドの数が多いだけに、ユーザによってはまったく使わないものも出てくるかと思うが、不要なものは隠してしまえばすっきりするし、【SHIFT】や【CTRL】といったキーとのコンビネーションでのみ表示させることも可能だ。
ユーザ独自のコマンドを追加する場合は、ファイルあるいはフォルダといった「選択している対象」に応じてコマンドを表示させられるなど、きめ細かな制御ができるのも魅力だ。
海外製のソフトだが、“Options”-“Language”からランゲージファイルをダウンロードして、簡単に日本語化できることも付け加えておこう。
(福住 護)