数多くのファイル形式に対応する全文ファイル検索ソフト。あらかじめインデックスを作成しておくことで、高速な処理を実現する。「DocFetcher」は、テキスト以外の形式のファイルも幅広く対象にできる高速全文ファイル検索(Grep)ソフト。検索可能なドキュメントタイプがあらかじめ登録され、ファイル形式を選択・指定して検索を実行する。検索対象をファイルサイズで絞り込むことも可能。さらに、ZIP/RARなどのアーカイブ(書庫)内のファイルを検索したり、PDF文書内の文字列やデジカメ写真内のメタ情報などを検索したりすることもできる。インデックスの更新や再構築も簡単に行える。
対応するファイル形式は、
- AbiWord(abw/abw.gz/zabw)
- EPUB(epub)
- FLAC(flac)
- HTML(html/htmなど)
- JPEG(jpg/jpeg)
- MP3(mp3)
- Microsoft Compiled HTML Help(chm)
- Microsoft Excel、Excel 2007(xls/xlsx/xlsm)
- Microsoft PowerPoint、PowerPoint 2007(ppt/pptx/pptm)
- Microsoft Visio(vsd)
- Microsoft Word、Word 2007(doc/docx/docm)
- OpenOffice.org Calc(ods.ots)
- OpenOffice.org Draw(odg/otg)
- OpenOffice.org Impress(odp/otp)
- OpenOffice.org Writer(odt/ott)
- PDF Document(pdf)
- プレーンテキスト(txtなど)
- リッチテキストフォーマット(rtf)
- Scalable Vector Graphics(svg)
と多彩(カッコ内は拡張子)。検索を行うには、まず目的のファイルが存在するフォルダ、アーカイブなどを対象にインデックスを作成する。インデックスの作成時には、- プレーンテキストおよびZIP形式アーカイブに付けられた拡張子
- 除外するファイル
- MIMEタイプ検出の実行
などを指定することが可能。インデックスの作成が終了すると、メイン画面左下の「Search Scope」エリアに(インデックスを作成した)検索対象が登録される。実際に検索を行う場合は、「Search Scope」で対象を選択・指定して、検索ボックスに文字列を入力し、「Search」を実行すればよい。マッチしたファイルが一覧表示される。検出されたファイルを選択すると、該当する文字列がビューアに表示されるようになっている。プレーンテキスト以外のファイルに含まれる文字列も抽出されるため、例えばPDF文書内の文字列やデジカメ写真内のメタ情報なども検索することが可能。検索条件としてファイルサイズの下限や上限を指定することもできる。
「Search Scope」には、クリップボード内のファイルを指定することも可能。(クリップボードにコピーされた文字列ではなく)エクスプローラなどでコピーを実行したファイル内の文字列が検索対象となる。
そのほか、
- インデックスの更新・再構築
- 不要になったインデックスの消去
- フォルダのオープン
- (検索は行わずに)対象全ファイルのリスト表示(List Documents)
なども可能だ。設定(Preferences)画面では、- 表示フォントやハイライトカラー
- 起動時のマニュアル画面表示
- 複数の文字列で検索した場合のAND/OR条件の切り替え
- 終了時の履歴消去
- タスクトレイへの格納
などを指定することが可能。より上級者向けとして、設定用のテキストファイルを開いて直接、編集することもできる。