有名な童話や民謡の登場人物が一堂に会した、コメディタッチの探索型アドベンチャーゲーム。立ち絵が美しく、キャラクタの表情は豊か。記憶を失ったヘンゼルは物語世界のカフェの中、赤ずきんの前で目を覚ます
「FunkyStoryMode」は、世界の童話や民謡をモチーフにした探索型アドベンチャーゲーム。頻発しているバグの原因を探り出し、ストーリーを正常に戻すため、記憶を失ったヘンゼルが活躍する。用意されたエンディングは3種類。4時間から6時間程度でプレイできる。
ゲームの主人公は童話「ヘンゼルとグレーテル」の登場人物「ヘンゼル」。物語世界のカフェの中で、ヘンゼルが長い眠りから目を覚ましたところから物語ははじまる。目覚めたヘンゼルの前にいたのは、騒々しい性格の「あかずきん」。古くからの知り合いらしい。しかし、ヘンゼルは記憶を喪失。自分の物語の登場人物以外の人物に関する記憶をすべて失っていた。あかずきんはもちろん、カフェの中にいた「眠り姫」や「人魚姫」など、誰のことも覚えていなかった。
みんなの説明によると最近、いろいろな物語でバグが発生しており、物語を正常に進めることができなくなっているらしい。ヘンゼルの記憶喪失も恐らくはバグによるものではないかとのこと。
自らの記憶を取り戻すため、そしてこの場にいない妹の「グレーテル」を探すため、ヘンゼルはカフェの中にあるワープポイントを使って、さまざまな物語の中を訪れてみることにする……。
さまざまな物語を訪れ、それぞれの世界を念入りに探索
ゲームの内容は、RPG形式のアドベンチャーゲーム。プレイヤーは、ヘンゼルを操作して物語世界の中を探索し、あちこちを調べたり、物語の登場人物と会話したりして、シナリオを進めてゆく。
セーブは、主人公の移動中であればいつでも行える。ヘンゼルの単独行動中は問題ないが、シナリオが進んで、グレーテルと行動をともにするようになると、「眠気」が徐々にたまるようになる。眠気が100%になってしまうとゲームオーバー。眠気を解消するには、カフェのコーヒーメーカーで淹れられた苦いコーヒーを飲む必要がある。
ゲームの後半はミニゲームの連続。内容は、
- うろうろ動き回るキャラクターを追いかける
- 高速で追いかけてくるキャラから逃げ切る
- 迷路の中を敵を攻撃しながら進む
- タイピング
と、さまざま。失敗するとゲームオーバーになってしまうものもあるので、注意が必要。エンディングは、ギャグっぽいものとノーマル、トゥルーの3種類が用意されている。トゥルーエンド後は、後日談とオマケ部屋に行くことができる。主な登場人物だけでも15名。それぞれに豊富な立ち絵が用意されている
ゲームの登場人物は、
- しっかり者の兄「ヘンゼル」
- 世間知らずでおとなしく、引っ込み思案な妹の「グレーテル」
- 物語の住人のためカフェを営む優しい男「ティファエル」
- 好奇心旺盛でイタズラ好きな少女「カレン」
- ハイテンションなマシンガントークガール「あかずきん」
- 塩入りのミネラルウォーターやソルトガムなど、とにかく塩が好きな女子「アルネ」
- 周囲が騒々しいと寝てしまい、眠っていても自分の代弁をしてくれるウサギを部下に持つ「オリフィア」
- モブ顔青年の「ダドリー」(とモブねこ)
- 人見知りで寒いところが好きな少女「セリア」
- 挙動不審で頑張り屋な魔法使い「ディディエ」
- 気高く聡明な貴婦人「ヴァランティーヌ」
- ちょっと天然でシャイな、なよ竹のナデシコ「かぐやひめ」
- 格好つけたがりな青年「アラジン」
- 浮ついた話が大好きな砂漠の王女「ラベンダ」
- プライドが高い妖精の王子「フランシス」
と、登場場面の多いキャラクタだけでも15名。そのほかにも「ユルゲン」「オオカミ少年」「シンデレラ」のように、立ち絵ありのちょい役や立ち絵なしのキャラクタも数多く登場する。