クリーンアップ、最適化、高速化、セキュリティ対策など、さまざまな機能を搭載した総合メンテナンスソフト。パソコンの安定性・安全性を高め、設定を最適化してパフォーマンスの向上を図る。「Advanced SystemCare」は、不要ファイルや重複ファイルの削除、メモリの解放、プロセスやサービスの停止、スタートアップの最適化など、パソコンを快適に使うためのメンテナンスとチューニングを行えるソフト。マウスクリックのみで手軽にスキャンし、最適化を実行できる。新バージョン「9」では、Windows 10に最適化され、最新ブラウザの「Edge」や「メール」などのアプリにも対応。プライバシースイープ機能が強化され、Flash Playerで保存された個人情報を削除できるようになった(PRO版は有償。無償のFREE版では利用できる機能が制限される)。
機能は「クリーン&最適化」「スピードアップ」「保護」に分けられ、タブ画面を切り替えながら利用する。ツールを個別に実行できる「ツールボックス」や「アクションセンター」もある。
「クリーン&最適化」では、不要アイテムの削除や設定の最適化を行い、動作の安定性・快適性を向上させる。選択できるのは、
- スパイウェア除去
- レジストリクリーン(不要なレジストリ項目を消去)
- プライバシースイープ(Web履歴などの消去)
- ジャンクファイルクリーン(不要なファイルを削除し、ドライブの空き容量を増やす)
- インターネットブースト(ネット接続の高速化)
- ショートカット修復
- レジストリデフラグ(レジストリを最適化して起動時間を短縮)
- システム最適化
- セキュリティ保護(マルウェアの侵入を防ぐ)
- ディスクスキャン(ハードディスクのエラーチェックと修復)
- 脆弱性修復(Windowsの脆弱性の修復)
- ディスク最適化(ドライブの断片化を解消し、パフォーマンスを向上)
の12項目。実行したい項目をチェックボックスで選択すればよい。各項目の脇をポイントすると設定用ボタンが現れ、オプション設定画面にアクセスできる。スキャンが完了すると、選択した項目の修復や最適化が順番に実行される仕組み。自動修復終了後のシャットダウンや再起動を設定することも可能だ。「スピードアップ」では、
- ターボブースト(仕事モード/ゲームモード/節電モードの切り替え、不要なサービスやバックグラウンドで動作しているアプリケーションの停止などで動作を高速化)
- スタートアップ最適化(起動の高速化に役立つ)
- ディープ最適化(Windows内部の詳細な設定まで可能)
- アプリ/ツールバークリーナー
の四つの機能を利用できる。各機能ともに「有効化」「すべて最適化」などのボタンで、簡単に処理を実行できるほか、マニュアル操作で細かく指定して処理することも可能。特に「スタートアップ最適化」では、スタートアップ項目に登録されたアイテムごとに、起動に要する時間やお勧めの処置方法などを教えてくれる。「保護」では、Webブラウザのホームページやデフォルト検索エンジンの書き換え防止、ブラウザ終了時にプライバシー情報を自動削除するトラッキング対策、Web閲覧中の保護、ハッキング対策、DNS設定の書き換え防止などの機能により、パソコンの安全性とプライバシーを守る。
「ツールボックス」は、快適化やパフォーマンス向上のための機能を個別に実行できるようにしたもの。各ツールはダウンロードして使用する。「修復」「最適化」「クリーンアップ」にグループ分けされ、レジストリークリーナーや大容量ファイルファインダー、重複ファイルスキャナーなど、計23のツールを個別に起動できる(そのほかに、IObit社の姉妹製品をダウンロードするための「IObitのソフトウェア」がある)。「最適化」に含まれる「ASCポータブル」では、「Advanced SystemCare 9」のポータブル版(ZIP形式のアーカイブファイル)をダウンロードできるようになっている。
使用頻度の高いものを「お気に入りツール」に登録すると、画面上部の目立つ位置にアイコンが表示される。ツールごとにデスクトップアイコンを作成したり、タスクバーに常に表示させたりすることも可能だ(ダウンロード済みのもののみ)。
「アクションセンター」では、WebブラウザやJavaランタイムなどの最新バージョンの確認とアップデートを行える。
【編集部注】本稿は、発売前のβ版をもとに執筆されており、製品版とは内容が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。