「決められた様式の書類に、きれいなレイアウトで印刷したい」といえば、年賀状に代表されるはがき印刷が典型。あまりに需要が多いので、ひとつの商品ジャンルとして成立しているわけだが、そこまで特定用途に特化するのでなく、逆にさまざまな様式に対応できる汎用性を求めたのが「かんたん印刷位置合わせ2」だ。実際の操作としては、データベースでのフォーム作成をイメージしていただくとわかりやすいと思うが、そこに下絵を読み込むことで、実際の用紙にきっちりと合わせた正確なレイアウトを簡単に行えるようになっている。
作成したフォームと入力データを合わせて独自ファイルに保存するだけでなく、PDF文書やビットマップ画像として出力することもできるので、プリントアウトだけでなく、デジタルデータ化しての管理という点でも役立ちそうだ。
差し込み機能を使いこなすには、さすがにちょっと習熟が必要だと思うが、Excelやテキストエディタ上で作成したデータを「かんたん印刷位置合わせ2」で印刷することで、データ管理や編集の利便性と自由なレイアウトを両立できる。
イメージ的にはどうしても帳票印刷のような事務的な使い方を思い浮かべがちだが、出力フォームの柔軟性を活かして、さまざまな印刷物の作成に応用できそうだ。
(福住 護)