画像の拡大に特化した高機能画像処理ソフト。独自の補間アルゴリズム「S-Spline」により、“リアルな質感で細部まで高精細”に拡大できる。「PhotoZoom Pro 6」は、画像の劣化を極力抑え、高精細な拡大(縮小)処理を可能にしたリサイズ専用のソフト。最大100万×100万pixelまで画像を拡大することが可能(TIFF/PNG形式の場合)。数多くのRAW形式ファイルを読み込むことができるほか、IPTC/Exif/ICCプロファイルを保持しながらのリサイズにも対応する。バッチ処理により、複数の画像を一括でリサイズすることも可能。単独のアプリケーションとしてはもちろん、「Adobe Photoshop」などのプラグインとしても利用できる。GPUを活用して高速処理を実現するGPUアクセラレーションにも対応する。
出力サイズやリサイズ方式などは、メイン画面左側の設定用パネルで指定する。指定した効果は、画面右側のプレビューエリアでただちに確認することが可能。プレビューエリアでは表示倍率を変更できるほか、左右および上下の反転、90度単位での回転なども行える。プレビューエリアを分割表示させることも可能。上下や左右に二分割して、設定の効果を確認できる。一枚の画像を単純に分割できるだけでなく、分割したエリアのそれぞれに画像の同じ場所を表示させ、効果の適用前・適用後を直接比較することも可能だ。
選択できるリサイズ方式(補間アルゴリズム)は、
- S-Spline Max
- S-Spline XL
- S-Spline
- Lanczos
- バイキュービック
- B-Spline
- Catmull-Rom
- Mitchell
- Bell
- Hermite
- バイリニア
- ニアレストネイバー
の12種類。「S-Spline Max」「S-Spline XL」「S-Spline」は、開発元のオランダ・BenVista社が特許を取得する独自の拡大技術で、S-Spline Maxが最新版にあたる。調整可能なパラメータはリサイズ方式ごとに異なる。バイキュービックやニアレストネイバーのように、設定できるのがアンシャープマスクだけのものもあれば、S-Spline Maxのように、アンシャープマスクに加え、シャープネス、フィルムグレイン(より自然なイメージに仕上げられる)、アーティファクト低減(JPEG圧縮アーティファクト、ノイズ、歪みを低減)、Crispness(低解像度画像のエッジや細部をくっきりと表現)、ヴィヴィッドネスを細かく調整できるものもある。
各リサイズ方式に応じてパラメータのプリセットが用意され、リストから選択するだけで簡単に設定することが可能。既存プリセットの調整項目を編集(非表示に)したり、ユーザが作成したカスタムプリセットを追加したりすることもできる。
複数の画像を一括(バッチ)処理することも可能。ファイル単位またはフォルダ単位で追加できる。処理対象の画像はメイン画面下部にリスト表示され、画像ごとに出力サイズやリサイズ方式を指定できるようになっている。
処理後の画像は、BMP/JPEG/PNG/TGA/TIFF形式で出力できる。