ビューア、エディタ、フィルタ処理など、画像の閲覧・編集・加工に関するさまざまな機能が統合されたソフト。シンプルなインタフェースで、はじめてでも使いやすい。「Picosmos Tools」は、デジカメ写真をはじめとした画像の編集・加工・変換などを簡単な操作で行えるソフト。リネームや形式変換などの一括処理、画像の分割・結合、レタッチやフレーム付加などの加工、さらには複数画像を組み合わせるレイアウトなど、画像を活用するためのさまざまな機能が統合されている。対応する画像形式は、入力がJPEG/PNG/BMP/GIF/WebP/TIFF/ICOなど。出力はJPEG/PNG/BMP/GIF/WebP。
ソフトは、
- 背景(台紙)に写真を貼り付けて、ポスターやカバーを作成できる「ページのデザイン」
- 写真の全体的な調整を行ったり、フィルタを適用したりできる「効果」
- 複数の写真をまとめて処理・変換できる「一括処理」
- 複数枚の写真を一枚に結合できる「結合」
- 一枚の写真を複数枚に分割したり、写真の一部をトリミングしたりできる「分割」
- プロフェッショナルグレードの画像ビューア「閲覧」
- レイヤにも対応した本格的な画像編集ツール「編集」
の各ツールで構成される。各ツールの画面構成や操作性はほぼ共通。起動すると、各ツールのボタンが並ぶ、タイルインタフェースのガイド画面が表示される。(1)使いたいツールをガイド画面で選択し、(2)フォルダを開いて、処理対象の写真を指定し、(3)設定を行って、処理を実行するのが基本的な操作の流れだ。「一括処理」で行える内容はきわめて多彩。写真の「最適化」「拡大縮小」「(形式)変換」「トリミング」「分類」「透かし」「リネーム」「グレイ変換」「回転」などを行える。「最適化」は、写真の品質を保ったままファイルサイズを小さくしたり、最大解像度(画像サイズ)を制限したりできる機能。Exifデータを消去することも可能で、例えば写真をWebに投稿したり、メールで送信したりするようなシーンで活用できる。「モバイルデバイス向け」「PCデバイス向け」といったスキーム(設定のセット)があらかじめ用意されているが、解像度の制限や品質のレベルなどは、ユーザが自由に設定することが可能。「分類」では、ファイルを「日付/時刻」または「解像度」を基準に、まとめてフォルダ分類できるようになっている。
「効果」では、全体的な色味の変更(シャープネス、コントラスト、明度・彩度の調整)を行えるほか、モザイク、ぼかし、タイル、エンボスなどのフィルタを適用したり、写真にフォトフレームを付加したり、写真にアクセントを加えるための素材(イラストや手書き風文字などのデザイン)を追加したりすることが可能。思いのままに写真を修整・加工できる。
「分割」は、写真を指定枚数に分割し、個別のファイルとして保存できるもの。マウスドラッグで指定した範囲をトリミング(切り抜き)することも可能。固定アスペクト比(3:2、4:3など)またはpixel値で指定したサイズでトリミングできる。
「編集」にはレイヤ機能のほか、「投げ縄」「魔法の杖」といった選択ツール、ペン、ブラシ、スポイト、インク缶といった描画ツールが揃い、写真にさまざまな編集を行うことができる。「効果」「ページのデザイン」と同様、エフェクト(フィルタ)、イラストや文字の素材、フォトフレームによる写真の装飾も行える。