ラッシュとチャージ、必殺技で敵を撃破してゆく“ドラマチック2Dアクションゲーム”。フランス革命戦争の時代、領主の娘はすべてを失い、結界の中に閉じこもる
「箱入り電撃娘!」は、群がる敵をボタンの連打によるラッシュや必殺攻撃で薙ぎ払ってゆくアクションゲーム。二人の主人公の二つの視点から描かれる物語も充実。アーケード、ストーリーの二つのモードで楽しめる。オンラインランキングに対応する。
物語の発端は18世紀末のフランス。舞台は地図からも歴史からも消えてしまった領邦「ブランホール」。領主の娘「エリアンヌ・ド・ラフルート(エリア)」が主人公の一人だ。
時はまさにフランス革命戦争のただ中。戦火が各地で巻き起こる中、盗賊「アマンダ」とその一味がブランホールを襲う。賊はぜか人間とは思えないほど強く、衛士たちの手にはおえない。それを見たエリアは家族を守るため、土地の守り神「タケミカヅチ」に助けを求める。そしてエリアはタケミカヅチと共命して「人間」から「依代」へと変わってしまう。
激闘の末、巨大な牛男となったアマンダに勝利したエリア。しかし、エリアはアマンダに礼拝堂の中へと誘い込まれ、そこで信じられない光景を目撃する。なんと兄「マルコ」が父「ラドクリフト」を殺していたのだ。
マルコは実の兄ではなく、人間でもなかった。茫然自失となったエリアが目覚めたとき、そこは「閉鎖時界の秘法」によって作られた結界の中だった。誰も傷つくことなく、病むことも老いることもない閉じた世界の中で、エリアはタケミカヅチとニュクスの二柱の守り神のみと過ごす。やがて200年あまりの時が過ぎ、ある奸計によってエリアは外に出る決意をする……。
近接タイプのエリアと中距離タイプのイツカを使って戦う
プレイヤーキャラとして使用できるのは「エリア」「イツカ」の二人。
「エリア」は、付喪神のタケミカヅチを使って戦う少女。タケミカヅチ自身は自らを剣と主張するが、実際は棒の先にチェーンソーが付いた槍モドキの形状で、石突き側には鎖も付いている。この奇妙な武器を使って戦うため、リーチはそれなりにあるが、移動力やジャンプ力は若干乏しい。タケミカヅチは雷属性で、攻撃には雷撃もともなう。チャージ攻撃では鎖を伸ばして敵を打つ。必殺技は前方に直進するビームのような雷撃。非常に強力だ。
「イツカ(赤月五火)」は少年の姿をした、炎を操る付喪神。エリアの兄=マルコに瓜二つ。ストーリーモードでは「冥船」という保守派(世界の歪みを嫌う派閥)の組織に所属し、頭脳明晰で策謀に優れた性悪黒猫「リーシャ」を相棒として行動する。動きが俊敏でジャンプ力も高いが、武器を使わず手足で攻撃を行うため、通常攻撃のリーチは短い。しゃがみ攻撃やチャージ攻撃では炎を使い、リーチは伸びるが出は遅い。必殺技は手から炎を出しての射撃だが、こちらは出が早く、一度に三連射する。
三連打のラッシュとチャージ攻撃、必殺技を駆使して敵を粉砕
ゲームの内容はステージクリア型の2Dアクションゲーム。「アーケード」「ストーリー」の二つのモードがある。アーケードモードではステージを選べない代わり、純粋にアクションゲームパートのみをプレイできる。ストーリーモードでは、アクションパートの前後にノベルゲーム風のストーリーパートが展開される。開始時にステージセレクトすることも可能だ(到達したことのあるステージのみ)。アクションシーンでもイベントが発生する。
用意されたステージは全5面。操作はキーボードまたはゲームパッドで行う。【←】/【→】キーは自キャラの左右移動。【↓】はしゃがみ。【↓】+【X】はスライディング。
【Z】は通常攻撃。攻撃は三連打まで有効。エリアの場合は斬り・突き・回転、イツカの場合はストレート・アッパー・打ち下ろしのラッシュ攻撃が使える。
【X】はジャンプ。二段ジャンプも可能。【C】はチャージ攻撃となっている。
【A】では必殺技攻撃を行うが、画面上部のエネルギーゲージを消費するため、ゲージがある程度たまっている必要がある。ジャンプ中、しゃがみ中でも攻撃は可能だ。