デュアルスキャンエンジンを搭載したセキュリティ対策ソフト。二つのエンジンの連携でパソコンへの負荷を抑え、軽快に動作する。30日間の試用期間後もマニュアルスキャン専用として無料で利用できる。「Emsisoft Anti-Malware」は、不正なプログラムの被害からパソコンを守り、常にクリーンな状態に保つためのセキュリティ対策ソフト。三段階のリアルタイム保護とマニュアルスキャンでパソコンを保護。さらに、ツールバーやアドウェアなどの不要なプログラム(PUPs)をクリーンアップする機能も備える。ほかのセキュリティ対策ソフトをアンインストールせずに併用することができる。
インターネット利用の脅威からパソコンを守る保護機能は、
- 悪質なサイトへのアクセスをブロックする「サーフプロテクション」
- 定義ファイル(データベース)をもとにリアルタイムでファイルをスキャンする「ファイルガード」
- プログラムの動作を解析し、データベース未登録の新種マルウェアにも対処できる「ビヘイビアブロッカー」
の三段階プロテクション。「サーフプロテクション」には、有害サイトの情報や動作設定があらかじめ登録されており、さらにユーザがルールを追加することも可能。「ビヘイビアブロッカー」では、インストールされているアプリケーションやサービスの安全性評価から、監視の有効/無効(不要)などが自動設定される。ユーザがアプリケーションルールを設定することも可能。バックドアの可能性がある動作、スパイウェアの可能性がある動作、ホストファイルの変更、ブラウザの設定の変更など、全17項目の動作の許可またはブロックを選択できる。マニュアルスキャンでは、
- アクティブなプログラムのみをすばやくチェックする「クイックスキャン」
- マルウェアに感染しやすい場所をすべてチェックする「マルウェアスキャン」
- スキャン設定をカスタマイズできる「カスタムスキャン」
を選択できる。「カスタムスキャン」では、ルートキットのスキャンやスパイウェアトレースのスキャン、アーカイブ(書庫)ファイル内のスキャンなどのオプションを設定することも可能。設定の保存・読み込みにも対応する。スケジュール設定による自動スキャンも可能。開始の時刻や日付・曜日、実行するスキャンのタイプなどを選択できる。
マニュアルスキャンではパフォーマンス設定として、使用するプロセッサやスレッド数を指定することが可能。ホワイトリストの管理では、スキャン対象から除外したり、リアルタイム監視対象から除外したりする項目も指定できる。
スキャンの結果、処理されたマルウェアは隔離リストに登録され、復元や完全削除を実行したり、分析を依頼したりすることが可能。ログ機能では、サーフプロテクション、ファイルガード、ビヘイビアブロッカーによって検知されたアクティビティ、マニュアルスキャンおよび隔離の実行履歴、アップデート履歴をそれぞれのタブ画面で確認できる。
設定タブ画面では、リアルタイム保護機能全体の有効化、「Emsisoft Anti-Malware」自体の保護およびマルウェアによる強制シャットダウンを防ぐためのCAPTCHA認証、メモリ使用量の最適化といった項目に加え、エクスプローラとの統合、設定のインポート/エクスポートおよび初期状態への復元、表示言語の選択、隔離ファイルの再スキャン、自動アップデートのタイミング設定、各種通知機能のON/OFFの切り替えなども指定できる。保護機能ごとの開始・停止の選択やルールの編集などは、ユーザごとに権限がを割り当てることができる。
起動中はタスクトレイに常駐し、アイコンの色で保護状態を確認できる。タスクトレイメニューからは、ステータス画面の呼び出し、スキャン画面の呼び出し、保護の一時停止、ゲームモードへの切り替え、ルールの編集などの操作を行えるようになっている。