新たなバックアップモードを搭載し、さらに作業効率を高めた高機能バックアップソフト「HD革命/BackUp」シリーズの新バージョン。バックアップタスクの編集も可能になった。「HD革命/BackUp Next Professional」は、さまざまなバックアップ対象(ハードディスク、ドライブ、ファイル/フォルダ)やバックアップ種類(フル、差分、増分)、スケジュールや圧縮・暗号化の有無といった多彩なオプションを組み合わせてバックアップを取れるソフト。フォルダの同期・ミラーリングにも対応する。新バージョン「Ver.2」では、新バックアップモード「タイムスライスバックアップ(お手軽自動バックアップ)」、バックアップタスクの編集機能が追加されたほか、ディスク全体のセクタイメージバックアップにも対応した。バックアップ・復元時に対象ファイルの絞り込みも可能になった(Professionalのみ)。フル機能を搭載した上位版「Professional」と、基本機能を搭載した通常版「Standard」とがある。Windows 10での無償対応保証が付いている。
新たに追加された「タイムスライスバックアップ」は、従来のように詳細なパラメータを指定する必要のない“お手軽バックアップ”モード。指定しなければならないのは「バックアップの対象」「バックアップの保存先」「スケジュール」だけでよい。
「バックアップの対象」では、ピクチャやドキュメントなどの「ユーザーデータ」か、予約済み領域や回復パーティションを含む「システムドライブ」かを選択する。「ユーザーデータ」では、任意のフォルダをリストに追加したり、リストから削除したりすることも可能。「バックアップの保存先」は、ローカルドライブから選択する(ネットワークドライブは選択できない)。「スケジュール」では、ログオン時か、実行する間隔のいずれかを選択・指定する。例えば「2時間ごと」で指定すれば、タイムスライスバックアップの実行後、2時間おきに自動的にバックアップが行われる。
「HD革命/BackUp Next Ver.2 Professional」では、バックアップ時または復元時に対象のファイルを絞り込めるようになった。絞り込み条件として指定できるのは「ファイル名」「更新日」「(ファイル)サイズ」の三つ。「ファイル名」では「ドキュメント」「ピクチャ」などのファイル種類がプリセットされ、ドロップダウンリストから選択するだけで、関連する拡張子が条件設定入力ボックするに自動入力される。「サイズ」は「全て」「等しい」「以上」「以下」から選択する。
登録済みバックアップタスクのスケジュールとオプションの編集も可能になった。例えば「当初の予想よりもデータが頻繁に更新されるため、よりこまめなバックアップが必要」といった場合でも、バックアップ定義を新たに作り直すことなく、一部を変更するだけで対応できるようになった。
ディスク全体のセクタイメージバックアップも「Ver.2」で新たに追加された機能。内蔵/外付けハードディスクを丸ごと「イメージ」でバックアップできる。(ディスクの使用量にもよるが)ディスクフルに近い状態であれば、ファイル単位でのバックアップに比べて高速かつ手軽。フルバックアップを選択できる(差分、増分は選べない)。
バックアップファイルは、内蔵/外付けハードディスクやUSBメモリ、Blu-ray/DVDなどの書き込み可能な光ディスクなど、さまざまなメディアに保存することが可能(タイムスライスバックアップを除く)。ネットワーク接続された共有フォルダやFTPサーバへのバックアップにも対応する。