五つの復元モジュールを搭載した、強力なデータリカバリーソフト「MiniTool Power Data Recovery Free Edition」の新バージョン。ユーザインタフェースが一新され、従来以上にわかりやすくなった。「MiniTool Power Data Recovery Free Edition」は、消失したパーティションやフォーマット済みのドライブ、傷がついてしまったCD/DVDメディアなどからもデータを復元できる高機能データリカバリーソフト。ごみ箱から消去してしまったファイルなども復元できる。新バージョン「7.0」では、インタフェースが一新されたほか、スキャナに新技術を採用し、より高速なスキャンを実現。Windows 10/8.1にも対応した。Free Editionでは計1GBまでのデータを復元できる。
メイン画面には、
- 誤消去ファイルの復元(Undelete Recovery)
- デジタルメディアの復元(Digital Media Recovery)
- 消失パーティションからの復元(Lost Partition Recovery)
- CD/DVDからの復元(CD/DVD Recovery)
- 破損したパーティションからの復元(Damaged Partition Recovery)
の五つのボタンが並び、ウィザード形式でスキャンおよび復元を行える(機能の訳語は、本稿で便宜的につけたもの)。いずれも実行すると、まず対象となるデバイス(ドライブ)の一覧が表示され、復元したいデータが保存されたデバイスを選択する仕組み。スキャン実行中は進行状態がわかるプログレスバー、検出したファイル数、推定残り時間が表示される。スキャン結果は、フォルダツリー+ファイル一覧+ファイル情報の3ペイン構成の画面に表示される。フォルダツリーはパス(Path)またはファイルタイプ(Type)で表示を切り替えることが可能。さらに検索やフィルタで特定のファイルを抽出することもできる。ファイル情報エリアには、ファイルサイズやタイムスタンプなどに加え、画像のサムネイルも表示される。テキストや画像のプレビュー機能も搭載する。
ファイル一覧では、データの状態に応じてアイコンがつけられ、リスト下部の凡例で内容をチェックできる。ファイル一覧でチェックを入れたものが復元対象となり、スキャン結果全体のファイル数および総容量、復元対象のファイル数を確認できるようになっている。
「デジタルメディアの復元(Digital Media Recovery)」は、デジカメ画像や動画などの復元に特化した機能。ファイル形式を限定することで、高速な処理を可能にしている。対応する形式はJPEGのほか、デジカメ各社のRAW、TIFF/PNG/MOV/WAV/MP3/MP4といったものに加え、Adobe Illustrator(*.ai)やPhotoshopのブラシ(*.abr)など。計50形式にも上る。
「誤消去ファイルの復元(Undelete Recovery)」以外では、スキャン対象のファイル形式をあらかじめ指定することが可能。ファイル形式はドキュメント、アーカイブ、グラフィックス&ピクチャなどに分けられ、静止画やマルチメディアファイルのほかにも、Microsoft OfficeやOpenOfficeなどのオフィス文書、ZIP/CABなどのアーカイブ(書庫)、Microsoft Outlookのメールボックス、AccessおよびSQLデータベース、HTML/XML、テキスト、ヘルプなどをチェックボックスで指定できる。