簡易エディタを搭載し、検索されたファイルに対してその場で編集を行うこともできる文字列一括検索・置換ソフト。シンプルなデザインで使いやすい。「けんおき」は、指定フォルダ内の複数のテキストファイルを対象に、文字列の一括検索・置換を行えるソフト。大文字・小文字を区別して検索したり、サブフォルダを含めて検索したりすることも可能。置換の実行前にバックアップファイルを作成する機能も用意されている。正規表現にも対応する。
メイン画面は上から「検索」「検索結果」「一括置き換え」の三つのエリアで構成される。「検索」では、検索対象(対象フォルダのパス、対象ファイル)および文字列を指定する。ワイルドカードを使って、検索対象ファイルの拡張子や名前を絞り込んだり、複数の設定を記述してOR条件で検索を行ったりすることも可能。さらに「正規表現(を利用する)」「大文字小文字を区別する」「サブフォルダも検索する」の各オプションも利用できる。
検索文字列入力用のテキストボックスは、長めの文字列でも使いやすいようにサイズが大きめ。より大きく、独立したミニウィンドウを表示させて使うこともできる(最大約1,000文字までの入力が可能)。検索対象フォルダや対象ファイル、検索文字列では、いずれも最大12件分までの履歴が保存され、再利用できるようになっている。
検索を実行すると、画面中段の「検索結果」リストに結果が表示される。リストには、実際に置換したいファイルを指定するためのチェックボックスが用意され、必要なものだけを選択することが可能。リスト内のファイルを選択し、「ファイルを開く...」ボタンをクリックすると、簡易エディタが起動。ファイルの内容を参照しながら、文字列の検索・置換を進めたり、テキストを直接編集したりすることができる。
画面最下段の「一括置き換え」では、置換文字列を入力して、処理を実行する。検索文字列の入力と同様、独立したミニウィンドウを表示させたり、履歴を再利用したりできる。さらに「バックアップ作成」オプションを指定すると、バックアップ用のサブフォルダが作成され、置換実行前のファイルが保存される。
置換を実行すると、処理対象のファイル(チェックマークがついていたファイル)は「検索結果」リストから消え、チェックが付いていなかったものだけが残る。「リストに残ったファイルを対象に、さらに別の文字列で置換を行う」といった使い方もできる。