シームレスな感覚で使える、軽快かつユニークなファイル検索ソフト。事前にダイアログを呼び出すことなく、エクスプローラなどのウィンドウ上でいきなり文字列を入力して使える。「Listary」は、Windows上のファイル検索を快適に行えるようにしてくれるソフト。エクスプローラなどのファイル管理ソフトのウィンドウがアクティブな状態で(任意の場所で)文字列を入力すると、当該文字列が含まれるファイル/フォルダ、アプリケーションがリストアップされる仕組み。アイテムの抽出はインクリメンタルに行われ、入力が進むたびに対象が絞り込まれてゆく。検索対象は「(サブフォルダを含む)現在のフォルダ」およびすべてのドライブ。エクスプローラのほか、デスクトップ、ファイルを開く/保存するダイアログ、「XYplorer」「FreeCommander XE」など、さまざまなアプリケーションで利用できる。
「Listary」ツールバーは、対応するアプリケーションでの文字入力で表示されるほか、ホットキー(初期状態は【Windows】+【S】キー)の押下で呼び出すこともできる。
検索結果リストに表示されたアイテムを左クリックすることにより、フォルダウィンドウを開いたり、関連付けられたプログラムでファイルを開いたり、アプリケーションを起動したりといったことが可能。各アイテムの右クリックではプルダウンメニューが開き、アイテムのコピー/切り取りや現在のフォルダへのコピー/移動、(アイテムが含まれる)フォルダを開くといった操作を行える。
「Listary」による検索は、エクスプローラのほか、Windows標準のファイル選択ダイアログなどでも有効。アプリケーションの「開く」「名前を付けて保存」などのダイアログでもエクスプローラ上と同様の検索を行える。
検索は部分一致で行われ、(先頭だけでなく、どの位置でも)指定した文字列が含まれるすべてのアイテムが抽出の対象となる。1文字入力するごとに再検索が行われるインクリメンタル検索に対応し、目的のファイル/フォルダをすばやく絞り込んで見つけ出すことが可能だ。
「Listary」ツールバーには、
- よく使うアイテムを登録できる「お気に入り」
- 最近使ったフォルダへリストからアクセスできる「フォルダ履歴」
- ファイル検索以外の処理機能を備えた「スマートコマンド」
の三つのツールボタンが用意されている。スマートコマンドからは、コマンドプロンプトを開いたり、アプリケーションフォルダを開いたり、ファイル名拡張子の表示/非表示を切り替えたりできるようになっている。動作は好みでカスタマイズすることが可能。設定画面には、
- 何も表示されていない場所のマウスのダブルクリックで「Listary」をアクティブにする
- マウスの中ボタンのクリックで「Listary」をアクティブにする
- このアプリケーションでの「Listary」を無効にする
など、多数の項目が用意されている。