数多くのプリセットサイズが用意された、簡単操作の画像リサイズソフト。バッチ機能を利用して、複数の処理を連続実行することも可能。「Free Picture Resizer」は、静止画像のリサイズを中心に、トリミング、回転・反転、明るさ・コントラスト調整といった基本的な画像編集・加工を行えるソフト。グレイスケール、セピア、シャープネスなどのフィルタも搭載。バッチ機能では、ファイル形式の変換や連番付きのリネームなども行える。対応する画像形式はBMP/GIF/JPEG/PNG/TIFF。英語版。
メイン画面上部に配置されたメニューバーは三段構成。(通常の)メインメニューのほかに「メインツールバー(Main Toolbar)」「イメージコントロール(Image Controls)」がある。
「メインツールバー」で利用できるのは、ファイルの読み込みと保存、Undo/Redo、ズームイン/ズームアウト、表示倍率の指定、画像情報の表示の各機能。画像情報(Image Details)では、ファイルサイズ、画像サイズ(pixel)、カラー深度などの情報に加え、通信回線による転送速度(秒数)の違いを確認できるようになっている。
「イメージコントロール」で利用できる機能は、
- Crop(ドラッグした範囲を切り抜く(トリミング))
- Rotate 90°CCW(画像を90°反時計回り(Counter Clockwise)に回転)
- Rotate 90°CW(画像を90°時計回り(Clockwise)に回転)
- Rotate 180°(画像を180°回転)
- Flip Horizontally(画像を水平方向に反転(左右反転))
- Flip Vertically(画像を垂直方向に反転(上下反転))
- Resize(画像のリサイズ)
リサイズ時には単位と値を指定できるほか、ドロップダウンリストでプリセットサイズを選択したり、縦横比(アスペクトレシオ)を維持するように指定したりすることも可能。単位はpixel、%、inch、mm、cmから選択できる。プリセットされたサイズは、電子メールに添付するのに適したサイズをはじめ、メッセンジャー用やWeb用、バナー用、壁紙用などの計35種類。カスタム設定でユーザが任意の値を指定することももちろん可能だ。イメージコントロールには「Image Adjustments」「Apply Filters」の二つのドロップダウンリストも用意されている。「Image Adjustments」では、明るさとコントラストの調整、HSL(色相、彩度、明度)の調整を行える。「Apply Filters」では、アルファ(透明度)、ブラー(ぼかし)、エンボス、グレイスケール、インバート、セピア、シャープの各フィルタを適用することが可能だ。
バッチ(Batch)機能では、複数の画像ファイルを対象にさまざまな処理を一括で施すことができる。出力時に連番付きでファイル名をリネームしたり、ファイル形式を変更したりすることも可能。明るさ・コントラスト、HSLの調整や、エンボス、セピア、グレイスケールなどのフィルタ処理をまとめて適用できる。