特定の日付に付箋をつけることで、連用日記とはまたひと味違った形で昔を振り返るのに便利な日記ソフト。一般的な付箋のイメージとは異なり、デスクトップに自由に貼れるわけではなく、むしろ日記にタグをつけるようなものと考えるとわかりやすいかもしれない。この付箋は色分けや透明度を指定できる上に、日記の題名が自動的に書き込まれるので、識別も容易。さらにその題名も編集することが可能で、よりわかりやすく書き換えることもできる。
使い方の一例だが、「日記リンク文字をコピー」機能を使えば、日付を簡単にコピー&ペーストできるので、同じような題名が並んだとしてもわかりやすくなる。そのほかには「結婚記念日:○周年」といった形で、カテゴリーラベル的な題名をつけるのもよいだろう。使い方は自由なので、縛られる必要はない。
エディタを兼ねたビューア部がタブ切り替え式なのも、読み比べるには便利だ。読み終わったタブはもちろん閉じることができるが、どんどん開きすぎた場合は、ひとつずつ閉じていくのはちょっと面倒だ。こまめに閉じていけばよいのだろうが、ずぼら派の願望としては、タブブラウザによくある「このタブより右側を閉じる」みたいな感じで、「この日より前の日記を閉じる」「この年の日記を閉じる」といったコマンドがあると、より便利になるのではないかと思う。
特定の日付にフォーカスする連用日記とは違って「いろいろな日付を手軽に参照できる」という特徴を活かし、より柔軟性の高い日記ソフトを目指していただきたい。
(福住 護)