C:ドライブの容量不足を、ほかのドライブと複合化(ハイブリッド)させることによって解決するパソコン高速・快適化ソフト。パソコンを物理的に改造することなく、環境を改善できる。「ハイブリッド・ドライブ」は、Windowsのシステムドライブ=C:ドライブ内に存在する不要ファイルや使用頻度の低いファイルをほかのドライブに退避させ、空き容量を増やして、動作速度の改善を図るユーティリティ。退避させたファイルはC:ドライブにシンボリックリンクとして残るため、パソコンの使い勝手を損なうことがない。高度なディスク分析機能を搭載し、ファイルの使用頻度をわかりやすくビジュアル化。的確な複合化を行うことができる。複合化はフォルダ単位で細かく指定することが可能。
C:ドライブ内には、Windows Updateの際のバックアップファイルや復元ポイント、テンポラリファイル、使用していないアプリケーションのファイルなど、まったく使わないか、使っていても使用頻度の低いファイルが多数存在する。無駄にディスク容量を消費するため、特にSSD搭載マシンやノートパソコンなどでC:ドライブの容量に余裕がない場合は大きな問題となる。
「ハイブリッド・ドライブ」は、こうした「C:ドライブ内のあまり使われないファイル」をD:やE:といったほかのドライブに移動させ、元のファイルがあった場所にシンボリックリンク(別の場所にあるファイルに自動的にアクセスする拡張ショートカット)を配置するソフト。ファイル実体を退避させてC:ドライブの空き容量を確保し、アクセスの高速化を実現する。
利用するには、C:以外のドライブ(ローカルディスク)が必要。ノートパソコンなどで複数ドライブを搭載できない場合は、別売の「プチフリバスター」を併用すれば、SDカードなど、ハードディスク以外のストレージでも複合先として使用できる(ただしリムーバブルメディアでは、メディアを抜き取った状態で当該ファイルにアクセスすると、ファイルが見つからなくなってしまうので要注意)。
「どのファイルを複合化したドライブに退避させるか」の条件は、最終アクセス日からの経過日数で指定することが可能。最短で7日から最長120日までの間から選択できる(推奨は90〜120日)。「分析と設定」画面では、例えば「120日以上アクセスのなかったファイル」「過去30日以内にアクセスのあったファイル」などの構成比が円グラフでわかりやすく表示され、条件指定の参考にできる。
さらに、複合化はフォルダ単位で指定することが可能。複合化によってC:ドライブに確保できる空き容量を確認しながら、チェックマークのON/OFFで指定できる。複合化を解除し、ファイルをC:ドライブに戻すのも簡単。もちろんフォルダ単位での部分解除も行える。複合化対象から除外するフォルダをあらかじめ登録しておくことも可能だ。