2TB以上の大容量ドライブにも対応する、フリーの高機能パーティション管理ソフト。Ver.8.xまでの「Home Edition」から「Free Edition」に名称が変更された。「MiniTool Partition Wizard Free Edition」は、パーティションの作成や削除、サイズ変更、フォーマットといったハードディスクの管理を行うためのソフト。パーティションのコピーや復元をウィザード形式で行えるほか、ディスク単位でのコピー、抹消、パーティションサイズの変更なども行える。設定内容はいったん保留され、実行前に確認したり、取り消したりすることも可能。安心して操作できる。新バージョン「9.0」では、既存のドライブからOSをSSD/ハードディスクに移す機能が追加されたほか、Windows 8/8.1の記憶域スペース(Strage Spaces)にも対応。従来バージョンよりも詳細なログの記録が可能になり、さらにドライブを認識するとただちに情報が更新されるようになった。
メイン画面は、パーティション操作ソフトにはおなじみの、ドライブの利用状況がバーグラフ風に表されたマップとドライブのリストを中心に、画面上部にツールバー、左側にはウィザード+基本的なコマンド(Action Panel)が配置された構成。コマンドは大きく「ディスク(ドライブ)に対して使用するもの(Disk)」「パーティションを対象とするもの(Partition)」「ダイナミックディスク用(Dynamic Disk)」「ウィザード(Wizard)」に分類され、メインメニューにもこの4項目が並ぶ。
画面左側のコマンド一覧には、選択中のドライブやパーティションに応じて、利用可能なものだけが表示される仕組み。「ウィザード(Wizard)」で利用できるのは、
- Migrate OS to SSD/HD Wizard(OSに関する部分をほかのSSDやハードディスクに移す)
- Copy Partition Wizard(パーティションをコピーする)
- Copy Disk Wizard(ドライブ全体をコピーする)
- Partition Recovery Wizard(削除されたり、消失したりしたパーティションを復元する)
といった機能。「ディスク(ドライブ)に対して使用するもの(Disk)」では、- Delete All Partitions(全パーティションの削除)
- Copy(ディスクのコピー)
- Surface Test(表面テスト)
- Partition Recovery(パーティションの復旧)
- Wipe Disk(ディスクの抹消)
- Properties(プロパティの表示)
- MBR/GPTの変換
- Rebuild MBR(MBRの再構築)
- Align All Partitions(パーティションの整列(分割されているドライブのみ))
などの機能を利用することが可能。「ダイナミックディスク用(Dynamic Disk)」には、- Create Volume(ボリュームの作成)
- Delete Volume(ボリュームの削除)
- Format Volume(ボリュームのフォーマット)
- Wipe Volume(ボリュームの抹消)
- Explore Volume(内容の表示)
- Check File System(ファイルシステムのチェック)
- Change Volume Label(ラベル設定)
- Change Volume Cluster Size(クラスタサイズ設定)
などが並ぶ。もちろん「パーティションを対象とするもの(Partition)」にも、作成やフォーマット、削除、アクティブ化、プライマリパーティションに設定など、多彩な機能が用意されている。設定した内容はいったん保留状態となり、コマンド一覧の下にあるリストに登録される。「General」メニューおよびツールバーには「Apply Changes(適用)」「Undo Last Changes(元に戻す)」「Discard All Changes(破棄)」の各項目があり、実際に処理を実行するか、処理を行わずに破棄するかなどを選択できるようになっている。
対応するファイルシステムはFAT16/32、NTFS、Ext2/3。