このたびは「Print Conductor」にご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。「Print Conductor」は、オフィスで利用できる自動印刷ソフトです。現在、私たちの顧客の多くは、PDFファイル文書のリストをバッチモードで印刷するのにご利用いただいています。「Print Conductor」は、そのほかにもHTMLやXPS、画像ファイル、Microsoft OfficeやOpenOfficeの文書ファイル、AutoCADやSolidworksのファイルの印刷にも対応しています。対応するファイル形式は拡張子ベースでは50以上に上ります。
私たちの会社(fCoder Group, Inc.)では、「2Printer」というコマンドラインツールも開発していました。システムインテグレータや独立系ソフトウェアデベロッパ向けのツールで、組み込み用の印刷モジュールとして開発したものです。
「Print Conductor」を開発した理由は、大きく二つあります。ひとつめは、オフィススイートやCADソフトに対する「Universal Document Converter」の互換性を自動テストするためのシンプルなツールがほしかったこと。「Universal Document Converter」は仮想プリンタドライバで、印刷を実行するとPDF文書や画像ファイル(JPEG/TIFF/PNGなど)に出力してくれます。
二つめは、私たちの顧客の多くから「オフィスで利用できる自動印刷ユーティリティがほしい」との要望をいただいたためです。幸いなことに、いまでは私たちの顧客はファイルを印刷するのにアプリケーションを開いて閉じて、また別のアプリケーションを開いて……とする代わりに、「Print Conductor」のバッチモードを使って文書ファイル、ドローファイル、画像ファイルを一度にまとめて印刷できるようになりました。
「Print Conductor」の開発にあたって苦労したのは、Microsoft Word/Excel/PowerPoint、Visio、Autodesk AutoCAD、OpenOfficeなどといったさまざまな、そして異なるバージョンのアプリケーションでの動作を確認し、正常なものにすることでした。「Print Conductor」ではパブリックAPIを使用していますが、このAPIはMicrosoft Office 2003とMicrosoft Office 2013とでは異なる挙動を見せます。そしていま、マイクロソフトはMicrosoft Office 2016を開発中です。私たちは常に新しいソフトウェアをダウンロード、インストールして、「Print Conductor」の正常動作を維持してゆかねばなりません。
現在、PowerPointのPPS/PPSXファイルに対応した「Print Conductor 4.5」をリリースしていますが、これも顧客からの要望で実装したものです。将来的にはMHTやPhotoshopのPSDといったファイルにも対応する予定です──これらのファイル形式に対する要望は、もちろんすでに顧客から寄せられています。
(fCoder Group, Inc.)