本格的なフォトレタッチやフィルタ加工を手軽に楽しめる高機能画像編集ソフト。「MAGIX Photo Designer 7」は、写真の修整やエフェクト処理を得意とする画像編集ソフト。操作のガイド役となる「Task Assistant」や、ワンクリックで実行できる補正ツールが編集作業の効率を高めてくれる。パノラマ写真作成機能やスライドショウ再生機能など、多彩な機能を備える。
メイン画面のレイアウトは、上部にツールバー類、左側には編集用のツールパレット(「MAGIX Photo Designer 7」では「Toolbar」と呼ばれる)が配置されたオーソドックスな構成。画面左側のパレットでツールを選択すると、選択したアイテムに応じてツールバー直下のオプションバー(「Tool options」)の表示項目が切り替わるようになっている。
画面左側のツールパレットから利用できる機能は、矩形や円形、ブラシなどの選択ツール、同系の色だけを選択できるマジックワンド、切り抜き用のクロップ、傾き補正、テキスト入力、赤目補正、シャープ/ソフト、明るさの調整、クローン、塗りつぶし、ペイントブラシといったもの。
画面上部のツールバーには、ドキュメントの新規作成や保存、印刷、Undo/Redo、表示倍率の変更といったボタンに加え、
- 簡単な操作で露出やカラー補正を行える「1Click」ボタン
- 特殊な加工を行うための「FX」ボタン
- 「1Click」「FX」の内容を含む主要機能を対話的に操作できる「Task Assistant」ボタン
が並ぶ。「Task Assistant」は、利用できる機能を「Optimize」「Edit」「Creative」に分類され、それぞれ、- Optimize
露出の最適化、カラーバランスの補正、赤目補正、シャープネス、明るさ/コントラスト/ガンマの補正、傷やしみの補修といったレタッチ処理 - Edit
写真に写りこんだ不要な物体の消去、連続する画像をつなげるパノラマ合成、回転、反転、切り抜き、リサイズ、アスペクト変更などの基本的な加工 - Creative
テキストの合成、クローンブラシ、画像上をドラッグすることでさまざまに変形できる「Artistic Distortion」、回転ぶれ効果、Imprint(エンボス加工)などの特殊効果の適用
を行えるようになっている。これらの多くは単独のツールやメニューからでも実行できるが、「Task Assistant」から利用した場合は、画面左側が操作ガイドやパラメータ設定用のパネルとなり、よりわかりやすい。そのほかにも、範囲選択を利用したマスクの作成やイメージのオブジェクト化、オブジェクト化したイメージに対する反転/回転、スキュー歪み、ドロップシャドウなどの変形、カラー補正、モザイク、パースペクティブ、シャープネス、ぼかしなどがあり、計10タイプ・47種類のエフェクト処理を行うことができる。
リサイズや回転などの加工も含めたこれらのフィルタ機能は、バッチコマンドで一括処理することも可能。設定はスクリプトとして保存でき、あとから読み込んで利用できる。スクリーンショットの作成やTWAIN対応機器からの読み込みにも対応する。
対応する画像形式は独自のMAGIX Bitmap(MXB)のほか、JPEG、BMP、TIFF、PSD、PNG、TGA、RAS、PPMなど。主要形式の入出力に対応する。