トータルで1GBまでのファイルを復元できる、フリーのデータリカバリーソフト。ステップバイステップのウィザードを使って、手軽に操作できる。「Eassos Recovery Free」は、誤って消去してしまったファイルを復元したり、フォーマット済みのパーティションなどからファイルを復元したりできるソフト。(一部、日本語化が十分ではないものの)シンプルなインタフェースで、はじめてでも戸惑うことなく使える。1GBまでのファイルを復元でき、メイン画面右下で、それまでに復元したファイルの累計サイズを確認できる(フリー版のほかに、容量制限がなく、フル機能を利用できるシェアウェア版もある)。対応するデバイスはIDE/SCSI/SATA接続のハードディスク、USBメモリ、SDカードなど。ファイルシステムはFAT12/16/32、NTFS、EXT3に対応する。
起動後に表示されるメニューには、復元対象の状態に応じた4種類の項目、
- パーティション内部のファイルを復元する
- 失われたパーティションを回復する
- すべてのディスクのファイルを復元する
- もう削除したファイルを回復する
が用意され、いずれもウィザード形式で復元作業を行えるようになっている。ステップ1では、パーティション(ドライブ)一覧から対象を選択する。選択した対象のボリューム名やファイルシステム、総容量や空き容量などを確認できる。
ステップ2ではスキャンを行い、次のステップ3では表示された検出結果から復元するファイルを選択する。検出結果はフォルダツリーとファイル一覧、プレビューエリアの3ペインの画面に表示され、ファイルタイプや容量、属性、更新日時などを確認することが可能。フィルタ機能を利用して、特定の文字や拡張子を持つファイルだけを抽出したり、ファイルサイズやタイムスタンプを指定して抽出したりすることもできる。リストにはファイルごとにチェックボックスが用意され、マークしたものを一括で復元することが可能だ。
ステップ4で復元先のフォルダと、同名ファイルが存在した場合の処理方法を指定する。
ステップ5では、実際に復元を行う。
検出結果のツリーにはフォルダ構造だけでなく、ファイル形式別のフォルダも表示され、ファイルの拡張子からデータを探すことも可能。スキャン開始前にファイルタイプを指定することもでき、Microsoft OfficeやOpenOffice形式の文書、JPEG画像やRAW形式、オーディオやビデオファイルなどをあらかじめ指定しておけば、効率的にスキャンを行える。
パーティションのスキャン結果は保存しておくことが可能。(次回の)スキャン開始前に読み込むことにより、処理時間を短縮できる。