どう見ても似ている二つの文書。違う個所さえわかれば、仕事の効率がグンと上がるのに……。「ちゃうちゃう!」誕生のきっかけは、こんな場面です。かつては紙に印刷して重ね、光に透かしながら違いを探す作業を繰り返していました。でも、この方法には欠点があるのです。例えば、内容が同じでもフォントの種類やサイズが違うと、文字はまったく重なりません。あるいはフォントは同じでも、単語の違いで行がずれたり、改行位置が変わったりすると、紙を何度も動かす必要があります。
「純粋に内容だけを見て、違いを知ることはできないだろうか」──そのような需要を満たすソフトを探しましたが見つからず、それならばと思って開発しました。
開発時に最大の難関となったのが、何をもって「似ている」と判断させるかです。目で見れば瞬時に似ているとわかっても、うまくペアにするのは意外と難しく、かなり苦戦しました。そして試行錯誤の末、できるだけ人間の感覚に近づけようと採用した手段のひとつが「区切り文字」です。このため「ちゃうちゃう!」では、区切り文字を変えるだけで結果に違いが出ることがあります。無料のマニュアルに具体例を挙げましたので、いろいろ試してみてください。
長文の全文比較で意図した結果を得られず、「似ているのになぜ?」と思ったら、細切れに比較してみてください。このとき、少しずつデータを貼り付けるほか、特定の範囲を選択して部分比較することも可能です。
活用法としては、同じ文書の変更前後の比較はもとより、別案件の翻訳原文など、内容の一部が類似した文書の比較にも使えます。このような別文書の比較では特に、区切り文字や範囲指定の比較が役立ちます。
なお、ひと口に二つの文書の「比較」といっても、ユーザの需要は千差万別だと思います。どうすれば最適な比較条件を設定できるのか迷ったら、お気軽にお問い合わせください。可能な限り、ユーザサポートにて対応いたします。
((有)サグラーシェ)