「あのファイルはどこへ行ったかな?」と、ファイルを検索する必要にかられる場面は多い。特に最近はハードディスクの容量が大きいため、ファイルの数も多く、目的のファイルを探すのはひと苦労だ。Windowsにもファイルを検索する機能が標準搭載されているが、実際に使ってみると、検索速度が遅かったり、目的とするファイルをなかなか見つけてくれなかったりなど、ストレスがたまることが多い。
「ファイル横断検索クロスサーチ」は、まさにこうしたニーズに応えるための全文検索ソフトだ。とにかく実感するのが「検索がものすごく速い」ということ。体験版がないので想像してもらうしかないが、正直「えっ?」と思うくらいに速い。Windows 7には、バックグラウンドでディスク中のファイルを「インデックス化」しておき、検索の高速化に役立てる機能があるが、そうした手段を用いない「ファイル横断検索クロスサーチ」の方がずっと高速な検索を行える。
メーカーサイトの説明によれば「検索を高速化するために、既存のライブラリを使用せず、すべて一からプログラムを書き上げ、独自の構文解析を行うことにより検索速度の高速化を実現いたしました」とのことだ。
検索対象フォルダの指定にはちょっとした注意がある。通常、ツリーによる選択では、あるフォルダを選択すると、その下位のフォルダは──ユーザの操作でツリーが開かれていようと開かれていまいと──すべて選ばれる。ところが「ファイル横断検索クロスサーチ」のツリービューでは、そのとき実際に「開かれている(下位のフォルダツリーが実際に表示されている)」ものしか選ばれない。「あるはずなのにヒットしない」といった場合は、検索対象を再確認してみていただきたい。
(天野 司)