シンプルで使いやすいイメージバックアップソフト。ディスクのクローンコピーやブータブルメディアの作成など、多彩な機能を備える。「AOMEI Backupper Standard」は、ハードディスクの内容をドライブ/パーティション(ボリューム)単位などでバックアップできるソフト。わかりやすいインタフェースで、はじめてでも戸惑うことなく操作できる。一度バックアップを実行すると、バックアップ対象や実行スケジュールなどがまとめられたバックアップタスクが作成され、二度目以降の操作を「Home」タブ画面からすばやく行えるようになる。Ver.2.xになり、バックアップ対象をファイル/フォルダ単位でも指定できるようになった。
選択できるバックアップモードは「File Backup」「System Backup」「Disk Backup」「Partition Backup」の4種類。「Disk Backup」「Partition Backup」は任意のバックアップ対象を指定して実行するのに対し、「System Backup」ではシステムドライブが自動的に認識される。
Ver.2.0で追加された「File Backup」は、ファイル/フォルダ単位でバックアップを行える機能。フォルダを指定する場合は、ワイルドカードを使って対象ファイルや除外ファイル、除外フォルダを指定したり、隠しファイルやシステムファイルを除外したりすることが可能だ。
用意されたバックアップオプションは多彩。
- コメントの入力
- 圧縮の設定
- 暗号化用パスワードの登録
- イメージファイルの分割サイズ指定
- 電子メールによる通知
- セクタのバックアップ方法に関する指定
- VSSの使用/不使用の選択
などを指定できる(バックアップタスクごとのオプション設定とは別に、アプリケーション全体のデフォルト設定を指定することも可能)。もちろん自動実行のためのスケジュールをすることも可能。
- 1回限り
- 毎日指定時刻に実行
- 指定した時間帯内で一定時間ごとに実行
- 曜日と時刻を指定して実行
- 第1週〜最終週の指定した曜日に実行
など、細かく指定できる。さらにバックアップ方法も、スケジュール設定内の拡張オプションとして「フル」「増分」「差分」のいずれかを選べるようになっている。タスクの設定が終わるとただちにバックアップが行われ、終了後には「Home」タブ画面上にバックアップタスクの一覧が表示される。ここでタスクを選択すると、データを復元したり、二度目以降のバックアップを実行(マニュアル操作)したりできる仕組み。マニュアル実行でも「フル」「増分」「差分」を選択できる。
そのほかにも、
- 「Partition Clone」「Disk Clone」の2種類のクローンコピー作成機能
- バックアップイメージファイルのチェック機能
- レスキュー用ブータブルメディアの作成機能
- バックアップタスクのインポート/エクスポート機能
などを搭載する。対応するファイルシステムは、FAT16/32、NTFS、ReFS、Ext2/3、ExFAT。ストレージデバイスはIDE、SATA、SCSI、SSD、USB接続ドライブなどに対応するほか、RAIDやNASにも対応する。