ソフトを開発しようと思った動機、背景
制作当時、魔女狩りの書籍を読んでいて、男も魔女として摘発されたという一文を読み、「『魔女=女』と一般化されている認識を利用して、何かプレイヤーを騙せるようなおもしろいものができないか」と思い立ったのがひとつめです。次に「どうせ作るのなら、やってみたいことをひと通りやってみよう」と、「細かい動作」「小ネタ要素」「現実仕様」などといった細部を無駄に凝ってみたいと思ったのが二つめです。本来はハロウィン用のゲームとして公開しようと思っていたので、ところどころゲーム上に出てくるものにハロウィンの名残があります。
開発中に苦労した点
当ゲームでは調べられる対象に近づくと、右上に「アクションキー」が出てくるのですが、それの実装がなかなか大変でした。制作終盤まで、いまの実力では実装できないと思っていたほどです。ほかに、読み物で「一度読んだところでも手軽に読み返したい」と、栞をどこにでもはさめるようにした部分では、ページ数の多い本ではなかなか作業が複雑化して、大変だった記憶があります。
ユーザにお勧めする使い方
謎解き部分もそうですが、謎解き以外の事柄でも「よく考えて」プレイしていただけると楽しさも増えるのではないかと思っております。リアリティを変な形で追求してしまったために、登場人物たちがほとんど喋らない上、身を守るためにさらっと嘘をつくことがあります。
また、書物にも「偏見で書かれたもの」があるので、非常に物事が複雑化しており、プレイヤー自身が積極的に「考え」「予測し」「事実か否かを確認する」行為がなければ、全体を把握できないまま終わることがあります。部分部分のギミックではなく、ゲーム全体を通しての「謎解き」です。ぜひ、そちらの謎解きも挑戦していただければと思います。
今後のバージョンアップ予定
大きく変化させることはありませんが、「31日の彼」に登場する「シレイリア教」を舞台にしたゲームを今後制作する予定です。
(黒時)