VSSによるファイル単位のバックアップ方式を採用した、高機能バックアップソフト「HD革命/BackUp」シリーズの新バージョン。「HD革命/BackUp Next Professional」は、「パソコン丸ごと」「ドライブ単位」「ファイル/フォルダ単位」のさまざまな単位や、「フル」「差分」「増分」の好みの種類でバックアップを行える“システム・データバックアップソフト”。バックアップのほか、フォルダの同期、ミラーリングにも対応する。新バージョン「Next」では、従来のセクタ単位でのバックアップ方式から、VSS(Volume Shadow Copy Service)によるファイル単位のバックアップ方式に変更。より柔軟な操作を実現した。最上位の「Professional」のほか、基本機能を搭載した「Standard」、エントリー版「Basic」の各エディションがある。
「HD革命/BackUp」シリーズはこれまで、「Ver.12」のように製品名にバージョン番号が付加されてきたが、今回の新バージョンは「HD革命/BackUp Next」となった。ユーザインタフェースも一新され、より使いやすいバックアップソフトになっている。
バックアップエンジンは、今回からWindowsのディスクスナップショット機能「VSS」に対応したものになった。Windowsが動作中でも重要なシステムファイルにアクセスすることが可能で、完全なフルバックアップを取れる。
さらに、バックアップファイルの形式は「.HDB」に変更された。「HD革命/BackUp」シリーズの特徴であるフル/差分/増分のバックアップ種類によって必要なディスク容量を抑える仕組みを、ファイル/フォルダ単位のバックアップでも利用できるようになった。
バックアップ先として使用できるのは、内蔵ハードディスク、USBなどの外付けハードディスクのほか、USBメモリ、ネットワーク接続されたNAS、FTPサーバなど。書き込み型のDVD/Blu-rayなどにバックアップファイルを保存することもできる。バックアップデータにパスワードを設定し、データを暗号化することも可能。データの分割バックアップ機能や、指定容量を超えた際に古いバックアップを削除する「バックアップ先の使用容量制限」機能も搭載する。
バックアップは手動で実行できるのはもちろん、指定したスケジュールで自動実行させることも可能。日単位、週単位、月単位、1回だけ実行など、柔軟に指定できる。差分/増分バックアップでは、指定回数ごとにフルバックアップを実行する「サイクル設定」を利用することも可能だ。
復元操作は、バックアップ時に指定した「バックアップ名」などから簡単に行える。フォルダツリーからファイル/フォルダを指定するだけで、バックアップ内容の全復元や個別復元を行うことが可能だ。さらに復元時には、
- 復元先に同名ファイルが存在する
- 復元先のファイルが使用されている
- バックアップに保存されていないファイルが存在する
といった場合の処理方法を設定しておくことができる。Windows PE起動用ディスク作成機能も搭載。あらかじめ起動用CD/USBメモリを作成しておけば、万が一パソコンが起動しなくなった場合でも、起動用CDなどから起動して復元を行える。