ソフトを開発しようと思った動機、背景
私は、2002年の情報系専門学校在学中にVisual Basicでのソフト開発に興味を持ち、プログラミングをはじめました。2002年から開発していたソフトがひと息ついたことから、さらなる勉強がてら別のソフトの開発をしてみようと思っていました。そこで、今度はどんなソフトを作ってみようかといろいろ考えたところ、免許証などの番号の規則性を見つけ出したりすることにもともと興味を持っていたので、ネットでちゃっと調べた結果、まだ同様のソフトを開発している方はいらっしゃらないようだったので、まず、番号法則が有名な自動車の運転免許証の番号情報を表示するソフトを作ってみようと思い立ったのが、2006年でした。
開発中に苦労した点
チェックデジット(免許証の番号に誤りがないかを検証する専用のコード)を検証するための複雑な計算を処理する方法で、まず苦労しました。
運転免許証のチェックデジットは、1桁目から10桁目までそれぞれ個別の計算式による計算を行い、11桁目の数値と比較検証する必要があったので、番号べた打ちで各桁の番号を特定する力は当時の私にはなく、ひとつのテキストボックスにひとつずつ入れてゆくという苦肉の策で乗り切りました。
しかし、テキストボックスを大量に作成したツケが回ってきて、テキストボックスに数字を入れても次の桁のテキストボックスへ移るにはいちいち【Tab】キーを押したり、マウスクリックをしたりしなければならず、それを12桁もやるのは非常に面倒くさいので、入力したら次のマスへ自動的に移動させるコードがほしいと思い、いろいろ試行錯誤してなんとか実装しましたが、この機能の開発にも思いのほか時間がかかりました。
しかし、8年ぶりのバージョンアップとなる前回の.NETへの移植バージョンアップの際にコードを見直すと、すごく懐かしく「若かったなぁ」というのが正直な感想です。いま思うとテキストボックスに数字を1桁ずつ入れてゆくのはナンセンスなので、次期バージョンアップでは解消(4桁ずつ×3テキストボックス仕様)にしようと思っています。
ユーザにお勧めする使い方
自分、家族や友だちの免許証番号を入れてみて見ると、意外な発見があるかも。
初回交付の公安委員会=だいたいその方の地元都道府県の場合が多い。
初回交付年=運転免許を取得した年となっているので、失効再交付などにより免許の年月日欄が失効再交付後の年月日になっていても、免許番号は不変なので、本当の初回取得日を知ることができます。
再交付回数はその人の雑さ! が垣間見れるかも。何回も再交付を受けるということはそれだけ免許証をなくしているわけで……。
アルバイト採用の際の本人確認などの際に番号ルールに則った正しい免許証番号であるか、免許証券面表示事項や面談での話と番号から表示される情報に矛盾がないかを簡易チェックする実用使いも大歓迎です(保証はありませんが)。
今後のバージョンアップ予定
初回リリース後、生活環境の変化により約8年間開発から遠ざかっていましたが、最近それなりに余裕ができてきたので、次回のバージョンアップでは、ソフト名も「各種免許証等情報表示システム」と新たにして、古物商許可証、危険物取扱者免状管理番号、無線従事者免許証、無線局免許状、小型船舶操縦免許証の番号解析を順次.NET対応版で開発してゆきたいと思っています。
「この免許の番号の情報も表示できるようにしてほしい」というリクエストも大歓迎です。
(湯浅 徹)