(1)素材となる写真や動画を選び、(2)演出テンプレートを選ぶだけの2ステップで、誰でも簡単にハイクォリティなフォトムービーを作成できるソフト。「デジカメde!!ムービーシアター」は、フォトフレームや画面切り替え効果などが登録されたテンプレートを利用することで、単純な画面切り替えとはひと味もふた味も違う、印象的で楽しいフォトムービーを作れるソフト。新バージョン「5」では、ビデオ動画をフォトムービーに組み込めるようになったほか、写真の明るさやコントラストをワンクリックで調整できる機能(ワンタッチ補正)も追加された。作成したフォトムービーのBlu-ray形式(m2ts)での出力も可能になった(別途、ライティングソフトが必要)。
フォトムービーの作成は、
- 素材画像とテンプレートやBGMを選ぶだけの「かんたん編集」
- 時系列に沿って素材を配置してゆく「こだわり編集」
の二つのモードで行える。「かんたん編集」では、ストーリーボードと呼ばれるエリアに素材画像やBGMを登録し、演出タイプを設定するだけでフォトムービーが完成する。演出タイプは、背景画像や画面切り替え時のトランジション効果などがセットになったテンプレートのこと。スライドイン/アウトのような比較的シンプルなものから、画面のタイル分割やマンガ風のコマ割り、吹き出しを使う凝ったものまで、全7カテゴリー、計84種類から選べるようになっている。「こだわり編集」では、写真やビデオの選択、それぞれの素材に対するエフェクトの指定、テロップ用テキストの入力、BGMや効果音の割り当てといった指定をタイムライン上で細かく行える。素材画像は個別にエフェクトを設定できるほか、複数の素材をセットにしたグループを作り、グループ単位で演出を指定することも可能だ。テキストもズームイン/アウトなどの効果や、タイトル/エンドロール用の指定を行える。
「かんたん編集」「こだわり編集」のいずれでも素材を加工することが可能。静止画の場合は回転、切り取り、注目エリアの設定、モノトーン/オールドフィルム風/ソフトフォーカスなどのエフェクト処理、明るさ/コントラストの補正(ワンタッチ補正ボタンあり)などを行える。
ビデオ素材でも、明るさ/コントラストの調整、エフェクト処理など、静止画同様の機能を利用することが可能。不要部分のトリミングや開始・終了時のエフェクト指定なども行える。
編集した作品は「一覧」タブ画面に表示され、プレビュー再生を行ったり、再度編集画面を開き、手を加えたりすることもできる(収録されているサンプルムービーも再編集できる)。
編集が終了し、作品が完成したら、最終的なムービーを作成する。出力設定には目的の再生デバイスを選ぶ方法と、動画形式を指定する方法とがある。デバイスを指定する場合は「DVDを作成」「iPhone/iPadで再生」「Androidスマートフォン・タブレットで再生」「パソコンで再生」「アップロード用」「ハイビジョン(ブルーレイ)」から選択する。
そのほかにも、フォトムービーのバックアップや使用している写真のコピー(別フォルダに保存する)、既存のフォトムービーの取り込みなども行える。
対応する形式は、
- 静止画:BMP/GIF/JPEG/PNG/PSD/TIFF
- 音声:WAV/WMA/MP3/M4A
- 動画:AVI/AVCHD/MOV/MPG/MP4/WMV/3GPP/3GPP2
- 出力形式:AVI/DVD-Video/MPEG-1/MPEG-2/MPEG-4/m2ts/WMV
ただし、一部の形式では、QuickTime 7以降のインストールが必要。