小悪魔のエネルギー集めのターゲットにされたヒロインが、一生モテなくなるのを防ぐために奮闘する“乙女向け恋愛アドベンチャーゲーム”。小悪魔にターゲットにされた主人公は、五人兄弟の住む家の居候に
「神谷家の小悪魔さん」は、「期限内に恋することを強いられたヒロインが五人兄弟の住む家に居候する」という設定の恋愛アドベンチャーゲーム。誰か一人を対象に一途な恋をするもよし、二股を掛けて三角関係になるのもまたよし。乗り換えたりしてもよい。用意されたエンディングは22種類+α。
ゲームの主人公は、かわいいっちゃあかわいいけど、幸薄そうな顔をしていて、モテなさそうな(by 小悪魔ちゃん)高二の少女「小阿久マコ」。ある日マコは、羽根が生え、小さな女の子の姿をした小悪魔に出会い、ターゲットにされてしまう。
小悪魔ちゃんの目的は、ターゲットに恋をさせ、そこから小悪魔エネルギーを集めること。マコに恋をさせるため、小悪魔ちゃんは記憶を操作して、男だけの五人兄弟が住む神谷(しんたに)さんの家に居候させる。
居候の期間は、マコの両親が海外出張から帰ってくる5月半ばまでの約1ヵ月間。その期間内に恋をできなかった場合は、マコのなけなしのエネルギーを奪ってしまうという。小悪魔エネルギーを失ってしまうと男が寄ってこなくなり、一生モテなくなってしまう。マコは1ヵ月以内に誰かと恋をすることができるだろうか……。
性格の異なる五人から誰かを選び、1ヵ月以内に恋愛を成就させよう
神谷家では、両親が日本の染物の普及のために海外を飛び回り、子どもたちだけで生活している。
長男の千鶴(ちづる)は22歳。祖父のあとを継ぎ、染物職人をしている。普段から着物で生活し、言葉遣いもやや古くさい。家事をこなし、兄弟たちの面倒をみる、神谷家の大黒柱だ。マコのことは基本からかって、かわいがっている。
次男の雪也(ゆきなり)は20歳。海洋性プランクトンの研究をしている大学生(大学はゴルゴダ大学)。研究バカの一面もあるが、優しい雰囲気の落ち着いた青年だ。
三男の響(ひびき)は17歳。ゴルゴダ高校の2年生で、マコとはクラスメイト。野球部で“熱血中”。純情・鈍感で、毎日すべてに一生懸命。マコのことを最初から強く意識している。
四男の彩人(あやと)は16歳。ゴルゴダ高校の1年生で、ひたすら絵に打ち込む美術部員。ちょっと冷めたところがあり、口が悪く、発言はいつもストレート。ツンデレ要員?
五男の宗助(そうすけ)は10歳。ゴルゴダ小学校の4年生。服装と顔立ちからパッと見は女の子だが、しっかりと男の子。年のわりにはしっかりとした、清く正しいよい子。マコのことをお姉ちゃんと慕っている。
この五人兄弟がマコの恋愛対象となる。
小悪魔ボタンを活用すれば、通常とは違う言動で相手を振り回せる
平日は学校に通い、休日は誰かをデートに誘ったりしながら、4月9日から28日までの20日間を過ごす。その後、それまでの行動の結果による運命の日を迎える。
大きな選択肢として、平日では放課後に「学校に残る」「校舎に残る」「寄り道する」「家事をする」「家でのんびり」「部屋に戻る」の6種類の行動セレクトが、また休日では「千鶴」「雪也」「響」「彩人」「宗助」「自室」の人物セレクトが用意されている。そのほかにも会話中に選択肢が表示されることがある。
ゲームの大きな特徴は「小悪魔ボタン」が存在すること。会話中に時折、コウモリのような羽根の生えた赤いハートマークが出現することがあり、これを押すことで選択肢が増えたり、相手を惑わすような大胆なセリフを言ったり、行動をとったりできるようになる。当然、エンディングも変化したりする。
用意されたエンディングは22種類+α。2周目以降のプレイでないと発生しないエンディングも存在する。2周目以降は、小悪魔ちゃんがさらに協力的になり、意中の彼を伝えることで、二人の仲を取り持ってくれるようになったりする。