高精度な顔認証技術を応用したセキュリティ対策・ログオン管理ソフト。Windowsシステムの自動ロック機能なども備える。「KeyLemon」は、Webカメラなどで撮影したユーザの顔写真(画像)を登録しておくことで、Windowsログオン時のパスワード代わりに利用できるソフト。パスワード管理にともなう“面倒や危険からユーザを解放”してくれる。状況に応じてセキュリティレベルを変更することも可能。不正なログオン操作が行われた場合に写真を撮影できるなど、多彩な機能を搭載する。
顔写真の登録は簡単。登録操作はウィザード形式で行うことができ、
- カメラの正面に顔を向け、ウィンドウのプレビュー画面(カメラ映像)に四角い枠が表示されている間に、写真を撮影
- 再びカメラ映像となるので、もう一度顔の位置を合わせる。認証精度のゲージが示されるので、最高位に達したタイミングで「次へ」をクリック
- 使用する写真をサムネイル一覧で選択し、顔写真の名前を入力して「完了」をクリックして登録を完了。Windowsのログオン時に設定しているパスワードも入力する
で完了する。これにより、Windowsの起動時にWebカメラの映像ウィンドウが現れ、映っている画面の顔が、登録済みの顔と一致したときにログオンできるようになる。照明などによる画像への影響を低減するため、顔写真は複数枚を登録しておける。写り具合のばらつきをカバーして、認識率を高めることができる。
誤認識や認識しにくいといった状況に対応できるよう、セキュリティレベル(認証確度)は三段階から選択できる。なりすましなどの偽装ログオン対策機能もあり、「写真ではないか」「まばたきはあるか」の二段階の認証を行う。(1)まず、カメラの前でまばたきをしない状態で静止し、(2)その状態でまばたきが検出されることで認証が完了する。
「LemonLock」プラグインを有効にすることで、自動ロック機能も利用できる。ユーザの離席時などに自動的に働くもので、パソコンを操作をしない状態が一定時間(標準で120秒)継続した時点で、顔認証チェックを自動的に実施する。顔を検出できないときにはロックされ、顔の再認証が求められる。さらに1日1回、自動的に顔写真を記録する「LemonDay」プラグインもある。成長や加齢などによる顔の変化にも対応でき、セキュリティをより確実・安全なものにできる。