完成度が高く、やり込み要素も満点の2Dアクションゲーム。記憶を失った謎の二人組が人助けのため、ロボット兵との戦いを繰り広げる
「アクションモグラ」は、筋肉ムキムキのマッチョなモグラを操作し、ロボット兵にさらわれた村人を助け出すアクションゲーム。新たな技やサブウェポンを手に入れてパワーアップし、どんどん手強くなるステージを攻略しよう。グラフィック、BGM、ゲームシステム……いずれもフリーソフトとは思えないほど、レベルが高い。
ゲームの主人公は、頭を強く打ったためか記憶を失い、自分の名前を思い出すこともできない、マッチョなモグラ。殿様口調のオッサン妖精「ザイール」によって仮の名前を「たろう」とされる。ザイールも記憶を一部失っているが、知識が豊富で、たろうにさまざまなアドバイスを与える。この奇妙な二人組が、手強い敵が次々と登場する激しい道中を突き進んでゆく(ただしザイールは口を出すだけ)。
物語は、少女がロボット兵にさらわれる瞬間をザイールが目撃したところからはじまる。出会ったばかりのたろうに、少女を助けるよう命じるザイール。たろうは圧倒的な強さで少女を助け出す。そして二人は、助けた少女「ジェーン」からロボット兵に連れ去られた父をはじめ、クムの町の住人たちを助けてほしいと頼まれる……。
ゲームが進むにつれ、たろうは新たな技やサブウェポンを得て強力に
操作はキーボードまたはジョイスティックで行う。【←】/【→】キーで左右移動。【↓】キーでしゃがむ。【Z】キーで攻撃。前方にショットを発射することができる。キーの早押しで、無制限に連続発射することも可能。長押しで、より強力な溜めショットを放つこともできる。溜めショットは攻撃力がアップするだけでなく、射程も伸びる。
【X】キーはジャンプ。ただし、ゲーム序盤ではあまり高く飛べず、二段ジャンプなどの能力もない。ゲームを進め、「三角飛び」などの新たな技を覚えることで、ジャンプで辿り着ける場所が増えてゆく。しゃがみながらの【X】キーで「スライディング」し、狭い場所をすり抜ける技術もいずれ覚えることができる。
【C】キーはサブウェポン。ゲーム開始時点では何ひとつ持っていないが、ゲームを進めることで増やすことができ、たろうの能力を“万能”といってもよいほど高めてくれる。使用するサブウェポンの切り替えは、【C】キーの長押しで「武器リスト」を開くことで行える。ただし、サブウェポンを使用するとMPを消費し、発動するだけのMPがない場合は、回復するまで使えなくなってしまう。MPは時間の経過で回復するほか、燃料イチゴで一気に回復させることもできる。
【V】キーは、バックダッシュ。後ろに大きく一瞬で移動することができる。
新たなステージへの移動方法はノーヒントのことも多い
ゲームの内容はステージクリア制の2Dアクションゲーム。プロローグの「ホルム通り」をクリアしたあとは「クムの町」を起点にして、すでにクリアしたことのあるステージに何度でもチャレンジできるようになる。新たなステージへの行き方を聞いたり、助け出した村の住人に話しかけ、新たな技やアイテムを入手したりするためにも、ステージをクリアするごとにクムの町に帰ることは必須となっている。
各ステージにはワールドマップを使って移動する。新たなステージへの行き方は、村長に聞いたり、ノーヒントで自力で探し出したりする必要がある。新たな技やアイテムを手に入れたときには、それを活用することで行けるようになるステージも多い。
操作の基本はジャンプ&ショット。ジャンプテクニックを駆使して、足場から足場まで移動する必要がある。ステージ上のボタンなどは直接押せるのはもちろん、ショットを当てることでも操作できる。敵の攻撃や敵本体に接触するとダメージを受け、HPが0になるとゲームオーバー。HPは燃料スイカで回復できるほか、ダンジョン内のセーブポイントでも回復できる。
ステージによって、最後で村人を助けることができる場合、ボスとの戦闘が待ち受けている場合、ボスを倒したあとに村人を助けることができる場合などがある。