動画・音楽・インターネットラジオを再生・検索・保存・変換でき、マルチメディアに対するさまざまなニーズに応える統合ソフト。スマホやタブレット用の無料アプリも利用できる。「Audials One」は、インターネットラジオや動画共有サイト、Podcastからの動画・音楽の取り込み、動画・音楽ファイルの再生・変換、ディスクメディアからの取り込み、DVDからの録画などを行えるマルチメディア統合ソフト。「Tunebite」「Radiotracker」などがラインナップされる「Audials」シリーズの最上位版にあたる。新バージョン「11」では「インターネットラジオのクイック再選局機能の追加」「ジャンル、国、言語を指定したマス録音機能の追加」「HD動画や映画の録画機能の向上」「ストリーミング音楽録音時の曲の認識機能の向上」など、さまざまな機能追加・強化が図られた。
インターネットラジオの選択では、ジャンルや国を選ぶだけで、あらかじめ登録されたラジオ局から、指定条件にマッチしたものが一覧表示される。ラジオ局一覧は、再生される音楽のビットレートやラジオ局の人気度、録音のしやすさ(記録性)などで並べ替えることが可能。Podcastも同様で、ジャンルや言語などを選ぶだけで、好みのPodcast局を検索し、ワンタッチで再生できる。
もちろん、曲名やアーチスト名などで検索することも可能。動画共有サイトや音楽共有サイトなどの内容を検索し、一覧表示してくれる。
指定アーチストの曲が放送されるまでラジオの放送内容を監視し続ける「ウィッシュリスト」機能もある。アーチスト名を「アーチストブラウザ」で指定してリストに登録しておくと、当該アーチストの曲が放送されそうなラジオ局を常時監視し、放送が行われると自動的に録音してくれる。
「ストリーミング」機能は、Webブラウザで再生されるストリーミング音楽・動画をファイル化できるもの。DRMにより著作権保護されているようなストリーミングでも、再生内容をそのまま記録する独自のテクノロジーにより、ファイル保存することが可能。新バージョン「11」の動画エンジンでは、720Pや1080PといったHD解像度の動画でも最小限のコマ落ちで録画できるようになった。
「総合コンバータ」は、既存の動画・音楽ファイルを再エンコードし、ほかの形式に変換するトランスコード機能。ファイル単位で変換できるほか、指定フォルダ内のファイルを一括変換することも可能。「オーディオブック」を一括変換し、仮想CDメディアに書き込んでCD化することもできる。
収集・録画・録音されたメディアファイルは、「メディアセンター」機能で集中管理できる。録画・録音をジャンルごとに整理したり、アーチストごとに整理したりできるほか、プレイリストの作成・編集、iTunesライブラリへの転送やAndroidモバイル機器への転送など、ほかのデバイスと連携することも可能だ。
モバイル機器への対応では、iPhone/iPad、Android、Widnows 8向けの「Audials」アプリが用意され、パソコン上で動作する「Audials One」からモバイル機器にコンテンツやプレイリストを転送し、モバイル機器上で再生するといったこともできる。