Windows自身が備えている機能の中でも、とっさに使いたくなる利用価値の高いものや呼び出すのに手間のかかるものを簡単に利用できるようにしてくれるソフト。「Handy Shortcuts」自体の役割はショートカットの作成だけなので、頻繁に使うものではないし、Windowsに精通している人であれば、あえて必要とするものでもないのかもしれないが、日常的な使い勝手をちょっとだけ改善してくれるのは間違いない。
シャットダウン用ショートカットの実態は“shutdown.exe -s -t 00”というコマンドで、再起動用は“shutdown.exe -r -t 00”、ログオフは“shutdown.exe -l”となる。つまり実行ファイルは同じで、パラメータの違いだけなのだが、ちゃんと異なるアイコンが使われている(shutdown.exe自体はアイコンを持たないので、SHELL32.DLLからの割り当て)。当たり前のようだが、「ショートカット名だけが異なり、同じアイコンが並ぶ」といったいい加減なことはしていないので、わかりやすい。
作成したショートカットはそのまま使ってもよいし、Windowsをもっと理解するための学習素材としても役立つのではないだろうか。
「About」タブ画面には“for Windows Vista and Windows 7”と記載されているが、公式サイトには“Works on Windows 8 too”とあり、ほとんどのショートカットはWindows 8でも利用できる。
(福住 護)