プログラム開発や長文編集など、ヘビーユーザのニーズにも応える“本格的”テキストエディタ。「TextPad」は、Windows上でテキストファイルを編集するための高機能エディタ。タブ切り替え式で、複数のファイルを同時に開き、切り替えながら編集できる。ファイルアクセスのためのフォルダツリーや、編集対象となるファイルを容易に選択できる「ドキュメントセレクター」、各種プログラミング開発環境との連携、高度な検索・置換など、プログラマをはじめとしたヘビーユーザ向けの機能が充実している。
メイン画面は、左側にフォルダツリーや「ドキュメントセレクター」などを切り替えながら使えるエクスプローラバー、右側には編集エリア、上部にはメニュー/ツールバー、下部には検索結果やコンパイラなどの実行結果が表示されるペインが配置された──テキストエディタとしてはめずらしいが──「Visual Studio」などのプログラム開発環境などとほぼ同様の構成。不要であれば、エクスプローラバーなどは非表示にすることもできる。
編集対象のファイルは、エクスプローラバーでのダブルクリックなどですばやく開くことが可能。「複数のファイルをこまめに開きながら編集する」といった操作もスピーディに行える。編集可能なファイルのサイズは仮想メモリの許す限りまで。ファイルはリソースの許す限りの数を同時に開くことができる。搭載された編集機能は強力かつ多彩。
- 大文字/小文字変換といった文字種変換
- 13種類の言語に対応するスペルチェック
- キーストロークを自動記録・再生できるキーボードマクロ
- 無限ステップまで対応のUndo/Redo
- 段落のリフォーマット
などで、快適に編集作業を行える。検索・置換では、POSIX準拠の正規表現を利用することが可能。現在編集中のファイル内だけでなく、「指定したフォルダ内」「フォルダツリー内の全ファイル」「開かれているすべてのファイル」に対して、一括して検索・置換を行うことができる。
クリップボード拡張機能(クリップボードヒストリー)も搭載する。コピー/カットを行った際のクリップボードの内容を履歴として保持するもので、必要に応じて過去のクリップボードアイテムを呼び出し、再利用することができる。
プログラム言語への対応では、各種言語に合わせた予約語強調機能や、コンパイラなどの出力結果から指定ファイル/行番号へ自動的にジャンプできるタグジャンプ機能などを搭載。指定範囲内のインデントを一段深くしたり、浅くしたりできる、プログラミング向けの編集機能もある。「Visual Studio」などの開発環境との連携機能もあり、開発環境のエディタとして使用することもできる。
そのほか、バイナリファイルの16進ダンプ表示機能なども備え、編集機能で不足を感じることはない。