スマートフォンなどのタッチディスプレイで採用されている文字入力方式「フリック入力」を、パソコンで利用できるようにしたユーティリティ。「FlickKeyboard」は、マウス操作によるフリック入力を実現したソフトウェアキーボード。マウスの左ボタンに「文字キー」、右ボタンに「特殊キー(【BackSpace】/【Enter】/スペースなど)」、中ボタンに「カーソル移動キー」が割り当てられ、文字入力をマウスのみで行える。
キーボードレイアウトは、スマートフォンなどでおなじみのスタイル。「あ」〜「わ」行の“かな”ボタンがテンキー型に並び、その周囲に「カーソル移動(←/→)」「文字種変更(かな/英数大文字/英数小文字)」「BS(BackSpace)」「SP(スペース)」「TAB」「ENT(Enter)」などの特殊キーに相当するボタンが配置される。
日本語入力の方法は、(1)マウスで「行」のかな(「あ」「か」「さ」「た」「な」など)」をプレスすると、(2)選択した行(「あ」など)の周囲に各行のかな(「い」「う」「え」「お」など)が十字型にポップアップするので、そのまま入力したい文字の上までマウスをドラッグする。(3)マウスボタンを離す(行先頭のかな「あ」「か」「さ」などの場合は、そのまま離す)というもの。タッチディスプレイの「タッチ→フリック」という操作が再現されている。英数字もスマートフォンと同様の配列でボタンに割り当てられ、日本語と同じようにフリック操作で文字を選んで、入力できる。
特殊キーの入力およびカーソルの移動は、両端に配置されたボタンを直接、左クリックするか、文字と同様のフリック操作を利用して行える。右クリックに特殊キーが、中クリックにはカーソル移動のボタンが割り当てられている。
特殊キーでは、キー(ボタン)をカスタマイズすることも可能。右クリックしたときに中央、左、上、右、下にポップアップする特殊キーを好みで設定できる。さらに、文字ボタンのサイズやウィンドウ内での位置を変更することも可能。そのほか、入力時にクリック音を鳴らすようにもできる。