柔軟性の高いファイル表示に加え、一括リネームやファイルの分割、抹消といった機能までをも備えた“超”高機能なファイル管理ソフト。「FreeCommander」は、二分割型の画面と充実した機能が特徴のファイル管理ソフト。ツールバー上のボタンから「スタート」メニューやデスクトップアイコンなどのアイテムを操作することも可能。ファイルの抽出表示や選択に関する機能も強力で、ファイル管理作業全般を「FreeCommander」一本でまかなえる。
メイン画面は左右二分割表示型(初期状態)。上下二分割に切り替えることもできる。双方のエリア(パネルと呼ばれる)にはファイル一覧が表示され、エクスプローラ同様にアイコンの表示サイズを選んだり、詳細表示に切り替えたりすることが可能。ファイル名や拡張子、ファイルサイズといった表示項目をユーザがカスタマイズすることもできる。パネルの表示比率は、中央の分割ラインをドラッグすることで任意に変更することが可能。「Split Window」機能を使えば、0:100/50:50/100:0への切り替えを簡単に行える。
両パネルの上部には、ドライブ選択用のボタン、ネットワークコンピュータやFTPサーバへの接続用ボタン、上位フォルダやルートフォルダへの移動ボタンなどが配置され、アクセスが容易。いずれのパネルともにタブを追加することで、より多くのフォルダへのアクセスを効率的に行えるようになる。タブの並び順を変更したり、選択中のタブをもう一方のパネルにコピーしたりすることも可能。当該タブの表示が固定され、移動できなくなる(移動しようとすると、新しいタブが作られる)ナビゲーションロック機能もある。タブの内容をさらに分割してフォルダツリーを表示させたり、タブをもう一方のパネルへ移動したりすることも可能だ。
ファイルリストの操作方法はエクスプローラがベース。【Shift】+クリックや【Ctrl】+クリックといった操作方法は同様だ。そのほかにもメニューバーやツールバーからは、
- ワイルドカードを使用して、マッチングしたファイルをまとめて選択/選択解除
- 同じ拡張子のファイルだけをまとめて選択/選択解除
- 選択状態の反転
- 選択した状態をファイルに保存。保存したファイルから選択状態をロード
- 別パネルと同じになるように選択
- 条件に一致したファイルだけを表示(条件のカスタマイズ登録が可能)
- お気に入りフォルダの登録
- 双方のパネルを比較して一致しないファイルを表示(一括選択)
といった操作も行える。さらに、ファイル名やフルパス、フォルダのパスをテキストとしてクリップボードに転送したり、選択中のファイル以外を一時的にリストから隠してしまったりすることも可能。テキスト、PDF、静止画、マルチメディアファイルなどの内容は、独立したウィンドウでプレビューできるだけでなく、二つのパネルを利用して、一方をプレビュー用として使う「Quick View」モードも用意されている。
ファイル操作関連機能では、コピー、移動、削除のほかに、
- ファイルの抹消(上書き回数の指定可能)機能
- リネームおよび一括リネーム機能
- ファイルの分割機能(結合用のバッチファイル作成または実行形式ファイル作成を選択)
- アーカイブ(書庫)ファイル作成機能(パスワード設定、自己展開形式指定可)
- MD5チェックサムの作成および検証機能
- ファイル属性とタイムスタンプの変更既往
- 日付や属性を条件として指定できるファイル検索機能
などを搭載。ファイル操作以外では「ツールバー上のボタンをクリックして、コントロールパネルや『スタート』メニュー、デスクトップアイコンなどのアイテムにドロップダウンリストからアクセスできる」機能や「スクリーンショットの作成」機能、「フォルダ内のファイル一覧をテキストファイルに保存できる」機能などがある。オプションでは、
- シェルエクステンションで利用するコマンドのカスタマイズ
- 拡張子とアプリケーションの関連付けの設定
- ファイルコピーや移動時の確認に関する設定
- ツールバーやキーボードショートカットの設定
などを細かくカスタマイズすることが可能だ。