どういった理由でこの名前をつけたのかはよくわからないが、とにかくこの「カハマルカの瞳」、動画キャプチャソフトとしてはかなりの高性能。キャプチャソフトの中には、通常の画像はキャプチャできても、DirectXの動画はキャプチャできず、真っ黒になってしまうものが多かったりするが、「カハマルカの瞳」では、静止画としてキャプチャできるどころか、再生中の動画をそのまま動画としてキャプチャすることも可能。普通は取り込めないようなストリーミング再生中の動画なども取り込める場合が多い。しかも音声付きで、だ。

動作中の画面を見ていただくとわかるが、それだけ高性能なソフトでありながら、ウィンドウは実にコンパクトで、正直いって「どこにそれだけの機能が!?」と思えるほど。そもそもキャプチャソフトにとっての主役は、自分のウィンドウではなく、ほかのウィンドウなのだから、ある意味で当然ともいえるのだが、そんな感じで見くびっていると、機能の豊富さには驚かされる。

なにしろキャプチャだけでなく、動画のカット編集や結合までやってのける。しかもカット編集では、動画のフレーム画像を確認しながらの1フレーム単位でのカットまで可能。実をいえば、最初は半信半疑だったのだが、ここまでいろいろなことができれば文句なしだ。動画キャプチャの場合、「キャプチャ範囲を広く取りすぎて、狙っていたフレームレートでキャプチャできない」ということも多いのだが、こうした問題もテストモードで事前に確認できるなど、気が利いている。

パソコン画面の動画キャプチャが必要になる場面は誰にでもあるものではないだろうが、そうした必要性に迫られたときには、ぜひ試してみていただきたいソフトだ。