面倒な位置合わせ印刷を、簡単な操作で行えるソフト。定型書類だけでなく、オリジナルの書類に位置合わせ印刷を行うことも可能。「すごい位置合わせPRO」は、用紙やラベルの正確な位置に文字や数字を入力し、印刷できるようにするソフト。スキャナで用紙を読み込み、文字の印字位置を画面上で設定して、確実に位置合わせ印刷を行える。スキャナによる用紙読み込みのほか、画像ファイル(BMP/JPEG/PNG/TIFF)やPDFファイルを読み込むことも可能。新バージョン「6」ではWindows 8に完全対応。タッチパネルでの操作も可能になった。さらに複数ページの書類の編集にも対応し、複数枚の定型書類を1ファイルで管理できるようになった。
使い方は簡単。DTPソフトやプレゼンテーションソフトの操作をイメージするとわかりやすい。あらかじめ用紙をスキャナまたは画像ファイルから読み込み、
- 用紙の文字挿入位置にマウスで文字枠(文字オブジェクト)を作る
- 文字オブジェクトの中にテキスト(文字や数字)を入力する
- 文字のサイズやフォントを指定して印刷する
という流れで作業を行う。文字オブジェクトでは、フォント種類/サイズ/色、縦書き/横書き、枠内揃え(天地/左右の位置合わせ)を設定できるほか、行間・文字間および上/下/左/右の余白をポイント単位で指定することが可能。文字だけでなく、チェックマーク(レ 、×、○、□、●、■)をオブジェクトとして配置することもできる。簡単な図形(円、だ円、四角形、角丸四角形など)や画像(BMP/JPEG/PNG/TIFF/PDF)の挿入も可能だ。
一覧表やリストの入力に便利な「表オブジェクト」もある。スプレッドシート形式のオブジェクトで、文字や数値を一括入力できる。もちろんセルの幅や高さ、セル内の文字配置などを設定することも可能。表のデータは、CSV形式またはExcel形式(XLS/XLSX)のファイルから取り込むこともでき、既存の表データと連携させることで、大量の印刷も少ない手間ですませられる。
さらに、1ページ内に同じ形式の要素を複数並べて配置できる「ラベルオブジェクト」も用意され、表データからの差し込み印刷の要領で、住所ラベルなどを簡単に印刷できる。
オブジェクトの管理・操作は「オブジェクトリスト」で行える。用紙に配置したすべてのオブジェクトを一覧リストで閲覧できるほか、各オブジェクトにわかりやすい名称をつけて管理することが可能。さらに、各オブジェクトごと、あるいは全オブジェクト一括で「固定」「印刷」「背景透過」のON/OFFを切り替えられるようになっている。
入力した数値を計算できる簡易計算機能も備える。四則演算のみだが、括弧付きにも対応する。操作は文字オブジェクトまたは表のセルを指定して、計算式を入力するだけと簡単。小数点以下の表示桁数や端数の処理方法も設定できる。新バージョン「6」では、文字オブジェクトの結合機能も追加された。演算子「&」を用いることで、複数の文字オブジェクトや表のセルの内容をひとつにまとめて表示できる。例えば、住所の「都道府県」「市町村以下」や名前の「氏」「名」をまとめたいときに便利だ。
自動日付入力機能には、新たに「当日から×日前」「当日から×日後」を表示するシフト機能や、日付の書式設定機能などが追加された。