ソフトを開発しようと思った動機、背景
数年前、前作(HinaFileMaster)を開発した際、機能追加によりアプリケーション全体のパフォーマンスに影響することが多く、もどかしい思いをしていました。そこで今回はコア機能とは別に、さまざまな機能をプラグインで提供できることをコンセプトにゼロベースで設計し、採用技術も刷新しつつ、高速コピー等の前作から好評だった機能も盛り込み、64bitのCPUにも対応した新しいアプリケーションとして開発しました。
また、最近ではマルチコアCPUが当たり前となったので、WindowsでCPUを最大限に活用するために、マルチプロセスによる並列分散処理が可能なファイラを目指しました。
開発中に苦労した点
ファイル操作時の進捗率を、Windows 7以降で利用可能なタスクバーの背景での表現にしたことや、Aeroに対応した画面構成も前作開発時にはそもそもOSが提供してなかったもので、自分の納得ゆくものに仕上げるまでには時間がかかりました。それと、マルチプロセスの制御には手を焼きました。
ユーザにお勧めする使い方
並列分散処理のメリットを活かすために、マルチコアCPUの環境でお使いいただくことをお勧めします。
また、プラグインは一般的なものからニッチなものまで提供していますので、ひと通りの機能を試していただいたあとに、自分が必要ないと思ったプラグインを無効化することで、パフォーマンスを向上させて使うのがお勧めです。
今後のバージョンアップ予定
当初予定していた機能の大部分は実装できたので、リネーム履歴やファイルコピーを「お気に入り」に入れたりなど、前作で実装した機能のいくつかは「NobleBullet」でも取り入れたいと思っています。
最終的にはユーザが使い込むうちに自動的に使いやすくなるような、そんなインテリジェントなファイラにしたいですね。
(Nekketu Labs)